昨日13日、BSで映画「旅情」(1955年カラー作品)を観た。これがあの壮大な「アラビアのロレンス」(1962年)を撮った同じ デイヴィッド・リーン監督作品とは、にわかに信じがたい。
なぜなら、これは中年女性のヴェニスでの短い恋物語だから。。。
俳優は、名優のキャスリン・ヘップバーン。相手役は骨董品の主人を演じた ロッサノ・ブラッツィ 。
彼が結婚していたことが分かるし、息子もいた。
十八世紀の品だというヴェネチアン・グラスを彼の店で買ったが、これも、そうとは思えない。
ここが、この映画の面白いところ。
2011年に旅行したイタリア。
ヴェネチアに行きたかった理由は、あの映画「アマデウス」(1984年)でモーツアルトの父が被っていた仮面を買うこと。
この映画「旅情」の頃と風景はあまり変わっていないのは、本当に不思議な感じがした。
「あった!あった!」
他にも、いろいろな仮面を売っている店がある。
これが買った仮面。
西洋では、よく仮面舞踏会があるし、ヴェネチアは年1回行われる仮
面・仮装の「ヴェネツィア・カーニバル」で有名だ。
何故、人は仮面を被るのだろうか?
それを象徴しているのが、これらの舞踏会であり、カーニバルである。
人は、常に仮面を付け替えて暮らしている存在だ、ということをこの映画は、あらためて教えてくれる。
ロッサノ・ブラッツィ は、どうして列車に飛び乗らなかったのだろうか?
同じラスト・シーンでも「昼下がりの情事」の、ゲーリー・クーパーとオードリー・ヘップバーンとは全然違う。このあたりがスクリプトを書く人が好きなように展開できて創作活動の醍醐味なのだろう。
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