臨済宗 建仁寺 塔頭シリーズ

最終回は『西来院』です。


西来院(せいらいいん)は長らく非公開でしたが

3/23より特別拝観が開始されました。

(特別拝観は12/31までの予定)


開山は鎌倉の建長寺も開山した禅僧の

蘭渓道隆です。

2028年に開山750年遠忌を控え

記念事業の一環として本堂並びに庭園の改修が

なされたばかりです。



7/31までは京都でも人気の

ブルーボトルコーヒーが境内に出店していて

堂内でお庭を眺めながらコーヒーが飲めるのです。



移動トラックのお写真は撮りそびれたので

パンフレットから拝借下矢印


ドリンクを購入すると何故か

拝観料が100円引きとなり

400円で入れました。

(アミューズメントパークみたい)



前庭 『九華青蓮』


蓮の花に見立てた石組みが特徴のお庭



何処に座ってコーヒーを飲んでも良いのです。

なんて贅沢なのでしょう… 

まだ空いている時間だったので逆に

前の方のお席には

申し訳なくて座りにくかったです汗






本堂前庭園 『峨眉乗雲』


この縁側が私の今日の一番でしたニコニコ

光の差し込み具合と

風がとても気持ち良かったので

峨眉山を表現した苔の築山と

雲に見立てた白砂を眺めながら

至極のコーヒータイムです。







中庭 『天地』

涼しげな竹を配したこの中庭の縁側も

居心地が良かった…



石器 『円相』に浮かべられた蘭の花と

飾られた蘭の花もアート作品のよう…



この三つの庭園は全て
中根庭園研究所の作庭です。
(また出てきましたね…中根さんひらめき)
3箇所の庭園には1200株の蘭が植えられているそうです。蘭の季節に伺いたい…



本堂の天井画 『白龍図』


寝転がって見て下さい…と言われて

寝転がったら風がスーッと涼しくて

寝てしまいそうでした音譜



白龍図の作者は

現代中国の写真家兼ビジュアルアーティストの

陳漫(チェン マン)さん


若い頃の工藤静香さん?

と思ってしまう程…ほぼ工藤静香さんでしたあんぐり




堂内でコーヒー飲めたり

現代アートを取り入れたり

お寺さんも前衛的なスタイルに

変わりつつある変遷期なのかな…と思えた

『西来院』です。



私の個人的な感想ですが

今回の建仁寺塔頭シリーズで

一番満足度が高かったのが

この『西来院』でした。


まだ改装して間もない事もあり

知る人ぞ知る塔頭ですが

そのうちに人気があがり

容易には訪問出来なくなりそうな

気配も感じてしまったのです。





でも本当に素敵な世界だから

建仁寺を訪問したならば西来院も

覗いて見て欲しいと思うのです。