季節を届ける仕事〜mahaloのお花〜 | お花のある暮らし~M*Cafe 花便り~

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忙しい日常の暮らしをお花が癒してくれています。





今日は、高齢者施設での講習会のお話をします。

ほとんどブログには、載せていませんが、2年半前から月に4日、高齢者施設で講習会をさせていただいています。初めは、戸惑うことも多く、面白可笑しくみんなにお話をしていましたが、ここ最近、本当に色々と思うようになりました。

今日も朝から柏市に高齢者施設での講習会。皆さん、本当に楽しみにしていてくださり、楽しくレッスンをしています。

そして、数か月前から、優しいスタッフの皆さんの心遣いで、食卓の9テーブルにお花を活けるようにご依頼をうけました。そんな中、今日は、少しレッスンが長引いて、終わってから、食卓用のお花を活けていると、お昼ご飯を食べてきたおばあちゃんが、私に向って、手を合わせて、


あなただったのね!

ありがとう!いつも本当にありがとう!

誰が活けてくれているのだろうと思っていたの!

会ってお礼が言いたかった!

今日は、お花屋さんに会えて、嬉しいよ。と.....



とても優しいまなざしで、私に手を合わせるの!

なんとも言えない気持ちでした。

嬉しいという気持ちというより、申し訳ない気持ちになってしまい、

こんな私に手を合わせて、何度もありがとう!と言ってくれて....

依頼してくれたのは、スタッフの方なのに...

そう説明しても、ただただ、ありがとう!と手を合わせてくれるの!


ふと周りをみると、沢山のおばあちゃん、おじいちゃんが9つの食卓に集まってきていて、テーブルのお花を微笑みながら、触ったり、手元に近づけたり、そして、私を指さして、お花屋さんといっている人もいる。

私が今日、挿したのは、リンドウとケイトウとミスカンサス。たったそれだけのお花なのに、こんな沢山の人が笑顔でいてくれることに、本当に感動して、胸がいっぱいになった。

私が、みなさんにありがとうなのに!

お花を初めて、20年!こんな気持ちになったのは、初めてでした。

レッスンでもおばあちゃんが活けるお花は、私が自宅サロンで教えるお花とは、全く違くて、基本からおもいっきり外れている。お世辞にも上手といえないものもあるの。

でもね!おばあちゃんが楽しいそうに活けて、昔の話や亡くなった旦那さんの話や遠く離れた息子さんの話や、戦争の話をしながら、活けているお花は、本当に素敵だし、お花も喜んでいるような気がする!

お花を教える本当の意味を、私は、今、見せられているように思えてなりません。

そして、老いる事!母や父の事!これからの私!

色々な意味で、私は、この高齢者施設での講習会をさせてもらっていると、実感しています。

だから、本当に私こそ、沢山のありがとうを言いたいです!

帰り際、私に手を振ってくれるおばあちゃんがいました。

また来ますね!

外に思うとおりに行けないおばあちゃん達のために季節を運びます!

そして、沢山のおばあちゃん、おじいちゃんがほんの少しでも、私のお花で癒してもらえたらと思っています。

本当に本当に mahalo(ありがとう)のお花を贈ります。

私のお教室の名前をmahaloにした意味がここにあるのかもしれないなぁ~と思う今日1日でした。