雁の群れのおはなし | Kizuki Forest〜気づきの杜〜

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京都、舞鶴を拠点に植木屋をしています、増茂です。

今日は渡り鳥の雁(がん)の群れの話をシェアしたいと思います。

雁の群れはV字編隊で何千キロという距離を渡っていく鳥です。


どうしてV字編隊なのかということですが、

これには理由があります。


先頭の雁が羽ばたくことにより上昇気流が起こります。

そのお陰で後続の雁は普通に飛ぶよりも楽に飛ぶことができます。

先頭の雁は疲れると後ろにまわり、別の雁と先頭を交代します。

後ろに続く雁は先頭を飛ぶ雁を「グーグー」と励まします。

決して「もっと早く飛べグー」などとヤジを飛ばしません。笑


こうしてV字編隊で飛ぶことにより

1羽で飛ぶよりも70%も飛行距離を伸ばすことができるとされています。

70%もです!


そしてさらに驚くのは、

群れの一羽がケガや病気で群れから離れると、

別の2羽が編隊を離れ、その雁の後を追いかけます。

この2羽はケガした雁が回復するまで

あるいは息をひきとるまで

一緒に側で付き添います。

そしてその後新しい群れに加わるか、

新しい編隊を作って元の群れに追いついて行くと言われています。


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雁のこうした行動は本能なのでしょうか。

知識があるわけじゃないですし。

お互いを助け合い励まし合うことにより

何千キロという長い道のりを超えてゆく本能。


それは僕たち人間にも言えることだと思います。

僕たちも助け合い励まし合うことで困難な道のりを超えてゆける。

1人では到底乗り越えることのできないようなことも

仲間がいてくれることで立ち向かって行ける。

僕たちが暮らしを営んでいるこの地球は

まさに今、競争の時代から、共生の時代へ

シフトしていく時だと感じています。

そのためにも、自分から。

自分から与えることです。

何か人にいいことされると気分いいんですよね。

そして自分も人に何かできないかなって考える。

その一人目に自分がなることで、

世の中は気づきに溢れ、優しさが溢れる。

だから僕もその一人目になりたい。

雁の群れの一羽になりたい。


明日はなにか一つ人にいいことをしてみよう。

気づきのきっかけになれることがきっと何かあるはずです。


そんなことを感じたお話しでした。


Mahalo