世界は最初から
ボクの努力などカウントしていない
流した血は
コンクリートに吸い込まれて
ただのシミになる
観客席のパイプ椅子は
最初から錆びるためだけに並べられていた
画面の奥で
キミが削った寿命が
ただのログイン履歴として
消費され消えていく
だから
報われるという言葉はシステムが用意した嘘だ
柱時計の秒針が
ボクの骨を規則正しくやすりで削り落としていく
その痛みの外側で
窓辺の信号機だけが
等間隔に青と赤の光を吐き出している
部屋のスイッチを弾く
親指の腹に残った
安っぽいプラスチックの冷たい残響
闇は
ボクがそこにいなくなったことに気づいていない