図書館の大魔術師 第3話を読みました。
第3話の主題を勝手に読み解くならば、今回のストーリーの主題は、少年の心の気高さ、といったところでしょうか。
ストーリーとしては、少年のお姉さん周りの話と、村の図書館の話です。
少年のお姉さん周りの話は第3話で完結し、村の図書館の話は次回以降にまたがることになります。
まず前半のお姉さん周りの話ですが、第2話の最後に少年はとても心揺さぶられる良い体験をしました。
第3話では、少年はその気持ちをまだ持ち続けている状態にいます。
しかし一転して一気に気持ちを奈落の底に落とされることになります。
必死にどうにかしようとする少年は、セドナの力を借りて、事なきを得ます。
そして少年は、セドナから施しを提供されます。
しかし少年は、直感的に施しを受けるべきではない、と感じ拒みます。
少年の心の気高さゆえに、心を弱めてしまう施しに抵抗感を感じるのでしょう。
少年は結局セドナからの提案により、無二の価値を提供することで報酬を得ることができる、という人間関係の本質を学びます。
少年が見出した、少年だけが提供できる無二の価値とは!?
少年はセドナとの出会いによって、視野を大きく広げ、世界に希望を見出していくのです。
ここで、物語としての緊張と緩和がクライマックス。
それにしても、毎回ぐっと読者の心を締め付ける作者の手法。見事です。
続いて、村の図書館の話。
少年はセドナから大切な宝物を借り受けます。
しかしその宝物は、勘違いから図書館長に没収されてしまいます。
ここでも圧倒的な画力により、読者はまたもや少年の無念に強く心を痛めつけられます。
しかし、少年は図書館に大きな危機が迫ることを知ります。
図書館には、さきほど没収されたセドナからの借り受け品が。。。
「たぶんそれは生きる上で最も大切なことの一つ―――
借りたモノを返すということ」
自らの危険を顧みず、当然のことを当然にやり遂げようとする少年。
ここでも少年の心の気高さが見て取れます。
いそいで図書館に向かう少年。間に合うか!?
ということで、次回第4話にTo be Continued、です。