僕が浦和に負けた理由(わけ) | まぐまぐまぐろんブログ・・・略して、まぐロ

僕が浦和に負けた理由(わけ)

 

・オールドフットボールファンからすると、やはりチームにはイメージってのがあるんだ。こんな事を言うと、老害呼ばわりされそうではあるが。まぐのイメージとして、浦和レッズって「カウンターが似合う」んだ。あれだけのサポーターの声援と、ボールを持ってから一気呵成に攻め込む姿がシンクロして、スタジアムの雰囲気が恐ろしく感じる程に。まるで、5万人のサポーターが攻め込んでくるかの様な。その為には90分ずっと攻めまくるチームだと、その大声援感が無くなってしまうんだ。だからこそ、ある程度は相手に攻めさせて、カウンターで一気にってのが似合うんだ。かつても岡野やトゥット、エメルソンらそういうのが似合う選手が居た。何か、今の浦和って、あの頃みたいな「浦和らしい」サッカー感がありますね。
 

      -浦和レッズのメンバー-

          松尾佑介
         (高橋利樹)

 サヴィオ     渡邊凌磨     金子拓郎
(関根貴大)   (中島翔哉)   (原口元気)

       安居海渡  松本泰志


 長沼洋一  ホイブラ  ボ  ザ  石原広教
                  (二田理央)

          西川周作

監督:マチェイ・スコルジャ
SUB:牲川歩見、荻原拓也、井上黎生人、長倉幹樹


     -東京ヴェルディのメンバー-

          木村勇大
         (染野唯月)

       山見大登  福田湧矢  
      (齋藤功佑)(川崎修平)

 新井悠太  平川 怜  森田晃樹  宮原和也
(松橋優安)

    谷口栄斗  千田海人  綱島悠斗
   (退  場)(翁長 聖)

          マテウス

監督:城福 浩
SUB:長沢祐弥、深澤大輝、稲見哲行、食野壮磨

 


・本来はチアゴ・サンタナ、グスタフソンらがスタメン出場するのだが、この試合はケガで欠場となった。それでも、まだまだ強いのが浦和。ロングボールを中心に速攻が中心。これにより、ヴェルディの前線からの守備は機能せず。左サイドから松尾がドリブル開始。それも、自ら仕掛けるタイプのドリブル。そのまま、カットインでヴェルディの守備陣を切り裂いてカットインシュート。シュートブロックの森田に当たってコースが変わってゴールイン。ブロックに行ってない訳じゃないので、ヴェルディとしては問題は無いんだが、ドリブルコースを開けてしまったのは失敗か。バイタル開いちゃったからね。それにしても、森田が居なくてもシュートコースはかなり良いコースに飛んでいた。


・こちらもヴェルディとしては「体を張ったブロック」を魅せているので問題は無い。でも、そんなブロックして当たってコースが変わるのは1点までにして。まさか、2失点ともにそんな失点になっちゃうとは。どちらもコースはいいんだけど、マテウスもちゃんと反応はしてるのよね。ただ、問題があるとすれば、先制点も追加点もともに浦和に「足を振らせる」状況を作らせてしまった事。やはり、ゴールに入る入らないはその先だけども、まず「足を振る」=シュートを撃つっていう状況に入らせない。それはちょっと出来てなかったかな。そもそも、今のヴェルディは目下「攻撃を攻撃で終わらせる」も出来ていない段階、シュートってのは、その先の話なんでね。浦和の方がやりたい事は出来ていた。


・では、逆にヴェルディはどうすればよかったのか。今回、浦和に好き勝手やられてしまったけれども、3-4-2-1で5バック気味に守れば大丈夫だろうと。ただ、サヴィオ、松尾、渡辺は自らのオリジナルポジションに固執しない選手達。サヴィオなんて右サイドにいたりしたぐらい。こういうチームには、意外とヴェルディはやられやすい。目を離した隙に居なくなってるもんで。なので、責任がハッキリしやすいという意味では、ヴェルディは「ミラーゲーム」にする方が楽だったりする。千田が負傷した当たりで思い切って4-2-3-1にしてしまうという手もあったかもしれない。新井のカットインシュート、福田のCKヘッド、谷口のミドルシュートなどヴェルディにも攻撃で終わる時間はあった。ただ、決定機かと言うと違ったかな。


・最終ラインの裏へのロングボール。オフサイドを掻い潜り飛び出した。ロングボールの種類もまた多用。サイドの裏、最終ラインの裏、更には浦和の選手も一人は貰いに来る動き、一人は最終ラインの裏などに走る。ロングボールはただ蹴ればいいって訳じゃないんだね。ただ、このロングボールはものの見事に裏を取り、後はGKと一対一だけって状況に。ここでCB谷口が相手を引っ張り倒しちゃって一発退場でした。ドグソっていう奴ですね。ただ、VARでオフサイドチェックはあったものの、オフサイドはなく見事な飛び出しを魅せてました。これで次節は負傷の可能性もある千田、出場停止の谷口っていう事でCBが2枚抜きになってしまいましたか。それにしても、浦和は3点目を強引に取りに行こうはせず、むしろリスクは一切かけずにカウンターのみを徹底。最後まで穴を開けずにヴェルディの攻撃をいなしつつ試合終了。3点目を取りに行きたい中島や原口あたりも、しっかりと0で抑えるんだっていう意識でプレーしてましたね。監督の戦術がしっかりと落とし込まれてる感じがしますね。中島なんて一人で勝手にプレーしちゃいそうなのにね。これは強い訳だわ。


浦和レッズ 2-0 東京ヴェルディ
得点者:松尾、渡辺

MOM:FW松尾佑介(値千金の先制点、これでプランが総崩れ)
MOM:MF渡邊凌磨(追加点もだけど、サヴィオからの巻いたシュートも得点もの)
MOM:MFマテウス・サヴィオ(縦パスの判断、早さ、精度。ぐいぐい入り込んでくる)
MVP:DFマリウス・ホイブラーテン(空中戦・競り合いともに勝る)
MVP:DFダニーロ・ボザ(守備範囲の広さ、ロングボールを追っても足で勝てない)
MVP:MF松本泰志(前半で6kmとか。中盤で汗かけると回収率も高い)



・ポジティブに捉えると、カットインシュートが当たってコース変わって失点。CKのこぼれをシュート、DFに当たってコース変わって失点。つまり、崩されての失点は無かったという事。ヴェルディとしては、やっているサッカー事態の変更は全くいらないと言える。ただ、今回の浦和から学べる事は多い。CBの2名はヴェルディも見習う事がいっぱいあるね。なぜなら、上背は決して高い訳ではなく、それでいて空中戦は負けない。高さだけではない何かが空中戦には必要なんだね。更には守備範囲が広く足が速いボザもサイド振られても追いつけるんだね。そして、松本は中盤のフィルター役として、守備でも攻撃でも足で貢献。いやー、浦和はこれで5連勝。まだまだ、ケガ人復帰でもっと強くなるんでしょうね。選手交代での層もめっちゃ厚い事になるのか。