僕がセレッソ大阪に負けた理由(わけ)
・なかなか、最近のサッカーの流行もちゃんと追ってるし、良いサッカーを試みておりますね。セレッソ大阪、いいサッカーしてますよ。15年もJ2に居ながら上から目線ですけど。監督は誰ですか?・・・小菊昭雄・・・? 知らんなぁ。もう4年目の監督なの。セレッソ大阪でプレーしてたっけ? どこかのJリーグで居たかなぁ・・・うぃきうぃき。なんと、小菊昭雄監督はJリーガー経験無し、まさかのアルバイトからセレッソ大阪のトップチームの監督に上り詰めた人物なんです。えぇ、今回で初めて知ったんですけども。1998年から現在まで、およそ四半世紀もの間セレッソに携わった。下部組織の指導者として、アルバイトでコーチを経験。そこからスカウトまで担当し、香川真司を発掘した方だそうです。いやー、選手の育成もしかり、指導者まで育成なの?、このクラブは。
-セレッソ大阪のメンバー- 上門知樹 為田大貴 (レオ・セアラ) クルクス (柴山昌也) 奥埜博亮 香川真司 (Vブエノ) 田中駿汰 登里享平 舩木 翔 西尾隆矢 毎熊晟矢 (鳥海晃司) 金 鎮鉉 監督:小菊昭雄 SUB:梁 韓彬、奥田勇斗、阪田澪哉 -東京ヴェルディのメンバー- 木村勇大 染野唯月 (松橋優安) 齋藤功佑 山田楓喜 (山越康平) (翁長 聖) 見木友哉 森田晃樹 深澤大輝 谷口栄斗 林 尚輝 稲見哲行 (山見大登) マテウス 監督:城福 浩 SUB:長沢祐弥、綱島悠斗、食野壮磨
・めちゃめちゃ上手いじゃないの。いきなり、お気に入り選手出てきましたね。物腰柔らかなボールコントロール。トラップ一つで「おや?」っとまぐセンサーが反応しましたよ。ヴェルディの深澤が猛然とプレスに行くんだけど、それをトラップ1つでピタッと足止め。あれは行けないトラップなのよ。右サイドの深い位置から出した縦へのパス、横へのパスいずれも通してるんじゃないかな。深澤の身体にぶつからない絶妙なタッチのパス。1つ1つのプレーが繊細。そして、前半42分。右サイドで深澤との一対一。あれだけの広大なスペースを与えてはいけませんでしたね。まさに勝負していいよっていう雰囲気。そこで深くえぐってからの切り返し。深澤も完全に引っかかりましたね。右足が利き足じゃなかったみたいなので、あっちに行くとは思ってなかったか。ふんわりクロスを香川が決めて1-0とセレッソが先制。
-セレッソ大阪のメンバー- 為田大貴 上門知樹 クルクス 奥埜博亮 香川真司 毎熊晟矢 登里享平 田中駿汰 舩木 翔 金 鎮鉉 西尾隆矢 G K
・大げさに言うとこんな感じ。前半でヴェルディはセレッソの攻撃を止める事が出来なかった。特にヴェルディのプレスをかいくぐってしっかりと縦パスが通されていたし、逆サイドのクルークスに何度も通されてしまった。いつものヴェルディの守備が効いてない印象を受けた。その理由が上記のフォメ。問題は前線ではなく、真ん中にご注目。それがDMF登里なんですね。まぁ、アレですよ。最近はやりのやつ。「偽サイドバック」ってやつですね。ここのつかみどころが無く、ヴェルディは何度もパスを通された。この登里が「受け手」になれるんですね。ここだけプレスがかからない。常にどこかにパスのコースが空いている。更にGKの金 鎮鉉も最終ラインからのビルドアップに参加するという、これもまた流行りのやつ。特に金 鎮鉉はロングキックで何枚も飛ばせる辺りも「プレスを無力化」出来たのでないかな。両ウィングの為田、クルークスが端に居るという事でヴェルディの4枚のDFラインも開いちゃうし。まぁ、分かっちゃいるけど、これは永井監督の時に懲りてるんでねぇ。
・後半に入ってヴェルディの戦い方が少し変化しました。それが最終ラインの裏を狙うボールが増えた事ですね。ラインは高いので、そこを狙うのも間違いではない。ヴェルディのプレスの方向性も変わった格好。真ん中の登里に対してもプレスしてる様に見えたので、ハーフタイムで何かしらあったのかもしれない。そして、功を奏したシーンがサイドからのボールを飛び出した染野がシュート。GKに弾かれるも木村が押し込んで同点。オフサイドになったものの、VARでゴールが認められて1-1の同点。うん、ここまでは良かった。後はセレッソのレオ・セアラ、ブエノらの投入からどうやって戦おうかっていう矢先。GK金 鎮鉉のボールを稲見がブロック。うーん、DAZNでは分かり辛かったんだけどもハンドって事でいいのかい? それなら退場でも致し方ない。ただ、身体に当たってるだけなら、流れの中なのでノーファールになるんだが。ともかく、ここの退場は戦局を左右する重要な部分なので、身体のどこに当たってもいいからブロックするはJ2までだぜ。腕を背中の後ろにして構えるってのもやってはいるんだけど、まだやってない時があるんでね。また、PK取られかねない。
・最後の最後です。3試合連続で試合終了間際のPKとなってしまいました。最後の最後でこうなってしまった。まぁ、PKのシーンは仕方ない。確かに足がかかっている。ただ、その前のシーンはどうだろうか。レオ・セアラ選手が深澤を吹き飛ばしたシーンはファールじゃないのか? それとも正当なショルダーチャージなのか? ・・・まぁ、ハッキリ言っちゃうと審判によるとしか言えない。まぐも何度かリプレイしてみたけれど、ファールにも見えるし、ファールじゃなくも見える。そこで深澤選手にはもう一工夫、もう一手間、もう一マリーシアをするだけで、このPKを誰が見てもレオ・セアラ選手のファールにしか見えなくなるテクニックがあるんです。セレッソ大阪のサポですら、PKじゃないって言うぐらいの。それが深澤選手がレオ・セアラ選手にぶつかった後でもいいんです。それが「クリアする振り」でいいんです。横に吹っ飛ばされながらでもいいので、ボールを蹴るつもりでしたよっていうエアキックをするだけです。こうなると、話が変わります。これだけで「正当なショルダーチャージ」だと思う人も「アフターで接触した」に変わるんですね。こうなると審判によっては「イエロー」を出す可能性までありますし、その後のプレーに入る前に笛吹いてるでしょうね。
セレッソ大阪 2-1 東京ヴェルディ
得点者:香川、レオ・セアラ / 木村勇大
MOM:MF登里享平(偽サイドバックとして完璧に試合を動かした)
MOM:FWジョルディ・クルークス(所作だけで上手いと思わせた)
MVP:DF西尾隆矢(染野とのバチバチの戦いを制した)
MVP:MF香川真司(森田のマークから消えたあの瞬間でゴール)
MVP:FW木村勇大(初選出)・・・ゴールも見事、トラップで浮かせてボレーも◎
・試合結果そのものは1-2で負けなんだけども、試合内容でもセレッソが一枚上回ったかなっていう試合でした。それなら、マリノス戦、レッズ戦の方がまだヴェルディの良さを出せてたかな。それでも、試合内容で「負け」って言う程にやられた訳じゃないんだけども。何かヴェルディの攻略法を提示してきたなっていう感じで。むしろ、敵ながら「そう来たか」ってな感じで。「ヴェルディのニア」「サイドバックからサイドバックへ」などの展開がほとんど出てこなかった。やりたい事は出来て無かったかなと。なので、終盤のセットプレイで林が決めたりなんかすると、J2の頃の勢いみたいなものが出てくるんだけどもね。