アルテタ先生の特進コース5時間目 / 頭の中はどうなってるの?
・いやー、この大一番でシティもアーセナルも思い切った事をしたんです。まぐでは到底考えもつかない作戦。お互いがお互いを出し抜いてやろうと裏をかいたつもりなのか、それともかつて監督とコーチとして「遊び」の中で、ここをこうしたらどうだろう? いや、これをこうするってのも面白いよ。いいねぇ、思い切ってこうしたりなんか・・・っていうやり取りの中でサッカーを煮詰めていったのではないか。なんだか、この試合は結局のところ、ペップとアルテタがアーセナルとシティを使ってイチャイチャしてる試合みたいな気がしてました。勝敗抜きで楽しんでやがった。まぁ、あれだ。愛のカタチは人それぞれだよ。
-マンチェスター・シティのメンバー- スタリン アグエロ (ギュンドガン) フォデン マフレズ (フェルナン) Bシルバ カンセロ ア ケ ロドリ ディアス ウォーカー エデルソン 監督:ジョゼップ・グアルディオラ SUB:シュテフェン、ストーンズ、ガルシア、トーレス、デラップ -アーセナルのメンバー- ウィリアン オバメヤン (ラカゼト) ペ ペ (エンケティア) サ カ セバジョス Gジャカ (パルティ) ティアニー ガブリエル D・ルイス ベジェリン レ ノ 監督:ミケル・アルテタ SUB:ルナルソン、ナイルズ、エルネニー

・へー、カード化されてたんだ。知らないでやんの。この試合のキープレイヤーは「ジョアン・カンセロ」でした。右下に書いてあるでしょ「RB」って。彼はサカつくでもFOOTISTAでも右サイドバックです。そこしか出来ない人です。だから、ゲームならCMで起用したら数値は下がるわ、スタミナは減りまくるわ・・・ってゲームではないのです。シティは試合を通じて可変システム。攻撃時は3バック気味になり、ロドリは一列上がってアンカーに。カンセロは右に開いて、ウィングバックみたいなポジションになる。攻撃時にはオーバーラップするけど、そら右サイドバックだもん。ちゃんと出来るさ。んで、守備に戻る時にはボランチに帰ってくる。まるで、これからの「インナーラップ」の練習してるみたい。さらにアーセナルの苦し紛れのオーバメヤンへのパスコースを切る役目もしていた。むしろ、これが狙いだったか。オーバメヤンへの対応は「右サイドバックx2」で守るって事か。

・アーセナルも思い切った事をしましたね。それがゼロトップでのウィリアン。いやー、ほんと頭ん中どうなってるの? デス・ストランディング作った小島監督もそうだけど、あんたらの世界観はどうなってるの? 同じ景色見えてないよね? 空になんか浮かんでたりしない? ぼちゃぼちゃって何か落っこちて無いか? ただ、狙いはよくわかる。シティに前がかりでスペースを奪われてパスコースが無い中で適当なクリアをすると、シティの波状攻撃の餌食になると。なので、どこか針の穴の様な隙間でもパスを通し、その位置を正確につかめる人材がウィリアンだったと。ここまでのウィリアンの特徴は「ボールの受け手」になれる事。なんで、そこいた?っていうシーンが何度もあるし、広い視野と正確なロングキックがあるので、受けた後にドリブルで相手をかわし、オーバメヤン、ペペにロングキックで裏を攻めるのが狙い・・・だったと思うんだけど。ウィリアンが完全に浮足だってて受け手に全くなれず。そうは言っても年齢も年齢なんで、「ゼロトップ」とか言われても・・・って感じでした。終始、頭の上には「?」って文字が出てたかも。

・でも、この試合での一番の活躍はこれでしょ。試合中に線審を務めていたシアン・マッシーエリスさんの肩を馴れ馴れしくも抱き寄せたアグエロですよ。一発退場ものですね。もちろん、罪状はセクハラ。ただ、そのシーンを観て思い出したのが上のナミさんの画。偽物のルフィが声をかけたら、ナミが「男待ってんの」って突き返したシーン。まさにあのナミさんさながらにアグエロの手を払いのけるエリスさん。いやー、素敵♪ アグエロを袖にしたシーンがこの試合のMOMですよ。つまり、この試合のMOMはアグエロではなく、シアン・マッシーエリスさんに決定です。かっこよかったー♪ ざまーみろ、アグエロ。
・はい、という訳で試合は0-1でシティの勝ちだったんだけども、色々と見所満載で面白い試合でした。シティとしては「してやったり」感はあるけれども、アーセナルとしては「やりかたかった形」は持っていたけど上手くハマらなかった感じ。サカのドリブル突破とか、決定機が微妙なオフサイドだったとか、ゴールネットを揺らして入ればVARでゴールになったかもしれん。そういう意味で、ファールだったけどしっかり跳ね返したエデルソンが凄かったのかもしれんね。入ってれば後で見直せるもんね。さ、今週は平日にELもあるよ。エジルこっちも出れねーけど。