アルテタ先生の特進コース2時間目 / モイモイだって変われる
・いやー、相手はモイーズですか。それなら、さくっと勝たせてもらいましょうかね。モイモイと言えば、「戦える集団」を作る事で定評のある監督ですが、ここ最近はあまりそれで成績を残せておりませんね。やはり、ユナイテッドの監督以降、どこか立ち居振る舞いも弱弱しいですな。でもね、アーセナルも最終ラインはでっかく強くなってますよ。もう、セットプレイだけで負ける様なチームじゃないんです。幾ら戦う集団が作れても、こっちだって戦えるんです。
-アーセナルのメンバー- ラカゼト オバメヤン(エンケティア)ウィリアン (ペ ペ) サ カ Gジャカ セバジョス ベジェリン (Dルイス) コラシナツ ガブリエルM ホルディン レ ノ 監督:ミケル・アルテタ SUB:メイシー、ナイルズ、エルネニー、ウィロック -ウェスト・ハムのメンバー- Mアントニオ マスアク フォルナルス ボーウェン (フェリペ) (Sアラー) (ヤルモレンコ) Dライス ソチェク クレスウェル ディオプ オグボンナ フレデリ ファビアンスキ 監督:デイヴィッド・モイーズ SUB:ランドルフ、バルブエナ、ランツィーニ、ジョンソン

・試合前までティアニーが居たそうなんですが、どうやらお尻が痛かったらしく欠場。急遽、CBにコラシナツがスタメン。やや、ビルドアップの段階で気の利いたパスってのは今回無かった訳ですが、これがここまで影響あるとは思ってませんでしたね。アーセナルのいつものパス回しは息をひそめてしまいました。それでも、先制点はアーセナル。ロングスルーパスからのオーバメヤン。サイドを切り裂いてからのクロス。中にはラカゼットがフリーでヘッドで1-0。何気にPA内に4人も飛び込んでましたね。ベジェリンも入ってる辺りは今後も期待せねばなるまい。そして、ポジション争い真っ只中のラカゼット。結果を出しまくってますね。これぐらいビビらせておいた方が彼にはいいのかもしれない。

・どうせ、戦う集団しか作れないんでしょ。フィジカル勝負で、全員守備で、セットプレイ頼みのアレでしょ? 最近のトレンドでもある「GKからビルドアップ」とか、「前線からのプレス」とか、「ボールを大事に」なんて出来ないでしょ?・・・・なーんて、タカをくくっていたらモイモイも進化しておりましたよ。前線からボールを追いかけてジャカ、セバージョスに猛追。しかも、パスもロングボールじゃなく繋いでくるし。前半終了間際のカウンター。いつもならロングパス一本のはず。しかし、中盤繋いでスルーパス。後ろから走ってくる味方を待ってのスルーパス。グラウンダークロスまでの一連の流れは見事。得点は昨年終盤にゴールを量産したマイケル・アントニオ。1試合1ゴールのペースで決めまくったんで、今シーズンも得点王争い顔を出してきそうだ。ケガさえなければね。

・ポゼッションもなかなか高まらない中、やきもきした展開が続きました。意外とハマーズがボール持つんだ。レノの手も何回か借りてましたね。やはり、侮ってはいけませんでした。まぐはモイモイを心の底から侮ってました。危ない危ない。ただ、ここでしっかりと自陣に引いた段階で強引に崩してみせました。それが3列目から上がってきたセバージョス。さすがに誰も見てませんでしたからね。そのまま突破して横パス。GKも飛び出してからの横パスだったんで、ゴールはもぬけの殻。ここにスライディングでエンケティアが合わせて2-1。ほっと一安心。さらにポジション争いの渦中のFWが2人ともゴールという結果を出す。いやー、非常に良い循環ですねー。
・さて、これで開幕二連勝。いやー、最高の結果ですね。そして、この結果が無いとマズかったんですよ。なにせ、こっからの対戦相手がやべーやべー。カラバオ初戦がレスター、次はリバポ、シェフィールドを挟んでシティ、レスター、ユナイテッド・・・・お、恐ろしい。そして、ほとんどがアウェー。うん、アウェーって事もあるんで、引き分けも辞さず。まぁ、最初からアウェー狙いをするとろくなことが無いんで、ちゃんと戦おう。ここ最近は身の丈にあった守備から入るサッカーも出来てる。カウンターでゴールも決まってる。うん、大丈夫大丈夫。今年のアーセナルは違うんだぞー。