まぐ【アーセナル18-19総括】その2「ウナイ・エメリについて」 | まぐまぐまぐろんブログ・・・略して、まぐロ

まぐ【アーセナル18-19総括】その2「ウナイ・エメリについて」

「アーセナルの方向性について」もあわせてお読みください。


・さて、長文ブログがなかなか書けない程に忙しかったので1週飛ばしてしまいました。こうなると、シーズン始まってしまいかねないので急ぎたいです。ちなみに4部作になっております。次回は「選手について(ポジション別)」「エジルについて」が待っております。ネタは出来上がってるんだけど、まだPCで打ってないのです。まぁ、いつ更新するか分からないけどお楽しみに。今回は監督でもあるウナイ・エメリの総括といきましょうか。22年間というシーズンを過ごしたヴェンゲルの後釜だけに、長い目で見なければいけないのは分かっている。この1年間で上層部に振り回されたことも差し引いて総括していくつもりです。





・公式戦で22戦無敗、EL準優勝と良い風に切り取ればこうなるが・・・悪く取れば、CL出場権を逃し、タイトル無しというシーズンでもある。もともと、この1年での結果は度外視するつもりでいたので、勝ち点1差で逃すという非常に悔しい格好となった。シーズン前の補強に関しては非常に成功したシーズンでもある。GKにレノ、DFにソクラティス、DMにトレイラと珍しく課題を克服しよーとする補強に心も踊った。グエンドゥジに関しては次回の総括に書きたい。まぁ、この補強もミスリンだったのかな。非常に惜しい人材を失ったものだ。シーズンを通して、ローテーションを組むというより色々と試すシーズンでもあった。あーでもない、こーでもない、フォーメーションも変更されたし、けが人が増えるというのは例年通り。その中でもエメリ自身の能力を紐解いていこう。まず、フォーメーションの変化が挙げられる。PCでご覧いただけると綺麗に並んでると思います。

 

 

  -序盤のフォーメーション【22戦無敗もこっちが多い】-

            ラカゼト

    イウォビ    Mエジル    オバメヤン
   (ムヒタリ)  (ラムジー)
         Gジャカ  ゲンドジ
              (トレイラ)
 コラシナツ  ソクラティ  ムスタフィ  ベジェリン
       (ホルディン)
            Pツェフ
           (レ  ノ)


   -きっとエメリはこっちがやりたいんだと思う-

           ラカゼト
     イウォビ        オバメヤン


 コラシナツ  Gジャカ  ゲンドジ  ナイルズ
                   (ベジェリン)
     コッシー  ソクラテ  ムスタヒ

           レ  ノ

 


・成績的には上記の4-2-3-1が安定。終盤で連敗したりとここぞという場面で勝てなかったのが3-4-2-1という格好になってしまうわな。ただ、それでも頑なにエメリはこっちをやりたいという意図が見えてくる。こうすれば中盤でも厚みがあるし、最終ラインはそもそも単独で相手FWに食ってかかれる個人の力量がある訳では無い。なので、3枚にして余らせたいという意図もよくわかる。守ろうと決めたら5バックも出来る。そして、このフォメでやりたい理由はもう1つあって、ヴェンゲル時代のスペクタクルな得点シーンと違って、エメリのアーセナルの得点パターンはある程度決まったカタチからのものが多い。これはトレーニングで約束事などをはっきり決めているのだろう。それが以下のカタチ。





・すまん、わかりやすい絵が描けないんだ。アーセナルの攻撃のほとんどがコレ。なんだか、どこかの監督さんが提唱した「5レーン」だの「ハーフスペース」だのに若干近づいてる気がしないでもないが、ゴールを取るという事をシステマチックにしたいという表れだろう。だからこそ、ど真ん中のバイタルでキープするなんて危なっかしい事を選択はしない。確かにそのエリアで持てたら、パスにドリブルにシュートに得点に直結する仕事が出来るだろう。ただ、1試合で何本も持つことはできないし、確率的に言ったら低い訳だ。なので、バイタル=トップ下のポジションなぞいらないんだよ。奪われたら全力で取りに行かない奴なんていらないんだよ、攻撃が上手くいかないと不貞腐れる奴なんていらないんだよ・・・はっ! エメリの事を考えてたら、エメリ脳になってしまった。エジル好きのまぐとした事がいかんいかん。





・ちょっと、エメリさんの頭が固いかな?って思える部分がコチラ。あ、ジダンの頭突きじゃなくてね。エメリのサッカーで一番頂けないのは「セットプレイ」ですよね。全チームがアーセナル相手にセットプレイを取りに来るし、どこか「取れるぞ」って思っちゃってるしね。スタジアムの雰囲気も変わるし、そもそもゴールを決める選手がフリーだったりと対策してない感満載なんですよね。これが頂けない。逆に相手はトリッキーなFKとかいろいろ模索している。これに真っ向から引っかかってるんだよね。GKレノの周りに密集してみたりとか、長身選手が3人で一緒に競り合ってジャンプして実は守ってるみたいなのもあったし。これさえ、きちんと対策を獲ったら拾える勝ち点もあったんじゃないかな。勝ち点1差ぐらいは余裕で取り返せる。





・さ、如何だったでしょうか。エメリさんのやりたい事は分かりました。分かりましたが、2年目のエメリさんに余裕はありません。今シーズンでCL出場権を取れなければ、契約打ち切りは必至。必ず結果を出さないといけないんです。その上で「エジルは残留」するのです。もはや、余計な事を考えず、新たなサッカーを構築するしか道は無い。エジルを起用した上でやって魅せろ。更に攻撃陣に約束事を与えるのはいいが、それでガチガチに固めてしまうとラカゼットやオーバメヤンのスペクタクルさが出ない。彼らは独力突破でゴールも出来る逸材。彼らが気持ちよくサッカーを出来る環境も作っていかないと、結果は出ても移籍志願なんて事になりかねない。エメリよ、これらすべてを乗り越えて、名将の座に辿り着くのだ。