ウナイ・エメリ塾 5時間目 / 調子に乗る瞬間を見逃すな
・今のアーセナルはどこで調子に乗って、どこで調子を落とすかの見極めが大事ですね。前半はアーセナルの魅せ場もほとんどなく、あちこちでボールロストも多かったんですよ。特に失点に絡みそうなミスも多く、相手FWが走ってくるロングボールでムスタフィが足を滑らせて転倒。そのまま、GKと一対一なんて危なっかしいシーンも。なんだか、エリック・バイリーがユナイテッドから出たがっているという情報もあるので、CB陣もうかうかしてられないぞ。
-アーセナルのメンバー- ラカゼト オバメヤン ラムジー Mエジル (ムヒタリアン)(ウェルベック) Gジャカ ゲンドジ (トレイラ) モンレアル ソクラティ ムスタフィ ベジェリン Pツェフ SUB:レノ、リヒティ、ホールディング、エルネニー

・いやー、一瞬デススラかと思いましたが、リプレイで見るとタイミングを見計らってのスライディングなんですねー。考えてみると、アーセナルにはこういう所でガツンと一発かます系のCBっていないですもんねー。動いてる姿を見てないですけど、ソル・キャンベルとか、トニー・アダムス辺りまで遡りますかね。これをやったのはソクラティス。いつの間にか「パパスタソプーロス」ではなく、「ソクラティス」と登録名になっている。完全に向かい合っての取り組み、カウンターで相手はスピードに乗っている。ここでドリブルが少し大きくなったタイミングでスライディング一発。基本的な守備としては、相手のプレイを遅らせる動きをしつつ、着かず離れず一緒に下がるのが定石。そこを真逆の動きするんですからね。分かりやすく言うとスト3のブロッキングですかね。分かりにくいな。
・後半は開始早々から見違える動きになってました。それはボランチにルーカス・トレイラが入ったから。試合前には、FIFAウィルスのせいで負傷と聞いていたトレイラだったが、後半頭から出場。もう、獣みたいな奪取能力ですね。グェンドウジとの明らかな違いが、インターセプト回数ですかね。中盤で拾いまくるし、パスコースに入るんですよね。んで、ちょっとでもボールコントロールをミスしたら、いきなりガブっと噛み付くと。あ、本当の意味では無くてね。それはスアレスのお仕事。さて、これでトレイラが守備で頑張ってるので、ジャカに見せ場が来ましたね。それが直接FKで見事な弾道でゴール右上へ。いやー、ジャカのミドルもこれで増えるかしら。

・まるでパスの様なゴール。股下も狙ってるのかしら? ゴールキーパーの重心の逆を行くってのも狙ってるのかしら? とにかく、エジルの優しいタッチからの追加点。なんだけど、ここの一連の攻撃でもサイドを深くえぐったのはジャカなんですねー。ボランチの位置から出てこないというか、あまりポジションを逸脱しない選手がどんどん前へ上がりますね。ジャカの良さがどんどん引き出されていく。うーん、頭っからトレイラ使いたいっすねー。まだかなー。グゥンドウジはカップ戦でエルネニーと組ませて、どっちがどっちか分からなくさせる作戦で起用しましょうか。

・ケチャップどばどばになると思ったんですがね。どちらも結果が欲しくて欲しくて、強引なシュートが多かったですね。ここらへんの戦術というか、決め事なんかがもうちっと浸透すると無駄打ちも減りそう。ラカゼットのパスから左エリアで抜け出したオーバメヤン。角度はきつくなったものの、GKと一対一のシーンで枠の外へ。ただ、ここでも実際はラカゼットはもう一度貰おうとファーサイドでフリーになっていた。シュートの振りでクロスだったら、ゴールインだったんだよねー。確実にこの2人でゴール量産は出来るはずなんでね。爆発を待ちましょうか。
・明日の夜になるんかな。ELの初戦「ヴォルスクラ・ナフトハズ・ポルタヴァ」戦がありますね。更に来週の水曜日はカップ戦「ブレントフォード」戦もあると。このカップ戦に対する考え方なんかもわかりますね。エメリ監督はどういう手腕を発揮するんでしょうか。見ものですね。