僕がセネガル代表に分けた理由(わけ)と本大会で劇的に変わった理由(わけ) | まぐまぐまぐろんブログ・・・略して、まぐロ

僕がセネガル代表に分けた理由(わけ)と本大会で劇的に変わった理由(わけ)

 

・コロンビア戦では開始3分なので、正直に言うと参考にならない。しかし、この2試合目でハッキリと出てきましたね。ハリルホジッチ監督を解任した理由は前にもお伝えした通り。大きな権力に逆らってはならぬ。ハリルも理解していたであろう。それでもなお、4-3-3というフォメを崩す事は無かった。これに何とか本田と香川を当てはめようと思ったが、解任されるまで答えを見つける事は出来なかった訳だ。そして、最悪のケースに日和ったサッカー協会が解任という判断を下したと。もしかすると、ハリルは最後に外すという決断はしなかったかもしれない。





・そして、いざ本田と香川を併用するプランを模索するも機能しない。本番で1%でも勝つ確率を上げるべく考えたプランは「5バック」・・・しかし、このプランでは本田と香川を併用するどころか、どちらも切らねばならない。これではハリルホジッチを解任した意味が無い。使わねばならぬ。最後の頼みで行ったパラグアイ戦でその答えが出た。「ジェネレーションギャップ」。年代の壁が彼らに溝を作った。本田・香川ら30歳代の織り成すパスワークと、20歳代中盤のパスワークの感覚が違う。更に今までレギュラーで扱われてこなかった事と、神格化・スター化された世代はあまりにも眩しかった。





・次第にリスペクトは「恐れ」へと変わる。ボールを持ったら常に「香川さん」「本田さん」・・・どこへ行っても彼らの位置を確認し、遅いパスを供給し続けた。彼らもまた、頼られている責任感から何とか打開しようと頑張る。これが大きな溝であった。この日本人特有の先輩・後輩システム、さらに20歳代の野心の無さと優しさが日本代表を弱くした。これに気付くことなどハリルホジッチには出来まい。「コミュニケーション不足」という意味はこれなのではないか。通訳さんもハリルホジッチに「ゆとり」などどう訳せばいいのか。





・この独特のバランスを解決したのは本当に西野さんなのだろうか。いや、まぐの勝手な妄想が留まることを知らない。きっと、本田ではないか。彼なら言えるかもしれない。「このチームの中心は俺じゃない、柴崎にしよう」と。一言でチームをまとめるカリスマは誰よりも持っている。ここまでの代表で何が違うかといえば、柴崎が「香川さん、本田さん」と居場所を探して縦パスを供給してきた面影は無い事だ。相手にとって脅威になる「縦への早いパス」をぼんぼん出してる。そう、このパスこそハリルホジッチのやりたかった展開。しかし逆を言えば、真ん中に香川、本田がいる場合はこのパスを出してしまうと、中盤を飛ばされてしまうのだ。つまり、本田も香川も試合中に空気になりやすくなってしまう。





・今までも何度となく観てきた王座陥落の瞬間。かつてはカズが「中田の感覚に合わせよう」とミーティングで言ったとか。勝つ為の決断ではあるが、これで王座から滑り落ちた。今度は中田もジーコジャパンでの大の字がそうだ。我々は観ていている。そして、今のワールドカップ。まさに今、王座を手放した。次の王様は君だ。こういう気持ちで観たセネガル戦の本田のゴールは逆に嬉しかった。ごっつぁんゴールと言われてしまうかもしれないけど、まぐにはまるでサッカーの女神が今までの労をねぎらうかの様に転がしてくれたみたいだ。さて、ポーランド戦では王冠を被った柴崎に魅了されよう。そして、ボールは来ないかもしれない。香川と本田の汗をかく姿を目に焼き付けておこう。


*香川は代表引退とは言ってません。