ポジティブまぐ、ネガティブまぐ
・それは駅を降りて、乗り換えの駅へ向かう途中でした。いきなりですね、超美人なスーツ姿の女性がまぐに話しかけてきたのです。それも、まぐが音楽を聴いていたので聞こえなかったせいか、まぐの腕を引いてまで話しかけてきたのです。さー、その瞬間にですね、まぐの頭は一瞬の内に2つの人格が降りてきました。それがタイトルにもある通りの「ポジティブまぐ」と「ネガティブまぐ」の両雄ですよ。どっちも悪い事をしてる訳じゃないので、「天使と悪魔」ではありませんよー。
・いきなり若い女性が近づいてくるという奇跡の様な展開に、顔や姿は全く違いますがアルシャビンの様なイケメンまぐが降りてきました。こちらはポジティブまぐです。話の続きです。ただ、話しかけて来るだけでこんなに近づくでしょーかってぐらい接近してきました。これはひょっとすると、まぐにもいきなり春が来ちゃったんじゃないのー?ってぐらいドキっとしましたよ。まぁ、この時点ではきっと人身事故があったので「○○駅に行くにはどの路線に乗ればいいのですか?」程度の会話かもしれません。それでもこれだけの人が居る中で、まぐに声をかけてくれるってだけで有頂天になれますよ。
・そうなんです。そもそも、話しかけるだけで接近するでしょーか。ポジティブなまぐが出ちゃったのは、一瞬腕を組まれたのかと思ったからです。それだけ接近したので良い香りもしましたよ・・・・・・・だが、逆にこんな美味しい思いをするのはおかしいっ!! とネガティブまぐが出てきました。さっきも言いましたが、人身事故による超満員電車だったのです。いきなり腕を触ってくる時点で「この人、痴漢よーっ!!」と捕まえる事も考えられる。いや、背筋がピンとして凛とした女性なんです。もしかして・・・鉄道警察の方とか? 即逮捕じゃないですか。むむむむむむむ、どっちなのか? そもそも、痴漢なんてしてないが、こんな美人に迫られたら「はい」って言ってしまいそうだ。それでも、頑張ってポジティブまぐのアルシャビンオーラを漂わせつつも心臓は何mも先へ飛び出してます。「はい、なにか?」と冷静に振舞ってみると・・・・小声でこそっとこう話しかけてきた。
「クリーニングのタグ付いてますよ?」
・「うひゃーーー??」って声を挙げちゃいましたよ。おかげでいろんな人にクスクス笑われつつ、慌ててクリーニングのタグを外しました・・・ちょ、ズボンの後ろについてたみたいです。前はズボンの中にタグがあったのになー。ってか、最寄り駅から乗り換える駅まで、みーんな見てたんですよねー。朝の通勤ラッシュ、遅刻しちゃうと殺伐とした駅へ向かう道の雰囲気がほんの少し和らいだ気がします。まぐ一人の赤っ恥のおかげでね。あー、恥ずかしかった。