ゲーセン大好きまぐの対戦格闘講座 -その11:餓狼伝説スペシャル-
・非常にお待たせしました。前回書いたのは去年だったので、実に3ヶ月ぶりのゲーセンコーナー。うん、今回は忘れてたよ。ま、そんな訳で今日のゲーセン対戦講座は対戦格闘ゲームの改革、SNKの進むべき道を提示した名作を紹介しよう。もしかすると、まぐはこのゲームに一番お金をかけたかも。「餓狼伝説スペシャル」だ・・・ストーリー的には続かないからなのか、餓狼伝説2スペシャルではなかったのだが意味はあるのか。
餓狼伝説スペシャルの変更点
1.新キャラ登場・・・例の如くボスキャラも使用可能
2.一気に攻めて固める、コンビネーションの確立
3.隠しキャラの概念
4.アンタ、強すぎだよ。
5.難しすぎ・・・
1.新キャラ登場。それも新しいキャラではなくボスキャラの使用が可能になった事。それは今までにもスト2からスト2ダッシュへ変更されたのと同じなので、さして目新しくは無かった。しかし、もうすでに忘れ去られた餓狼伝説1のタン・フールー、ダック・キングの復活は意外だった。そして、序盤では非常に使用頻度の高かった餓狼伝説1のラスボスの登場はゲーセンを賑わせた。前作、エンディングで高層ビルの屋上から突き落とされ、「ダイハード」のハンスさながらの壮絶な最後だったギース・ハワードの復活。うん、非常に期待出来る感じだった・・・ただ、納得行かないのは結局餓狼伝説スペシャルのラスボスがクラウザーのままだったことか。せっかく、生き返ったんだからラスボスに復帰しても良かったような。
↓ギース・ハワード↓
2.これがSNKという対戦格闘ゲームの方向性を決めた。スト2には無い戦いが待っている。だからこそ、カプコン派とSNK派で学校のクラスが真っ二つに分かれる程の出来事にまでなった。分からないという人は近藤真彦派と田原俊彦派で争った事を思い浮かべればいいだろう。もっと、分からないか。ちなみにまぐはこの時点ではSNK派だったが、後にカプコンへ鞍替えした。おっとと、話がそれてしまったね。ともかく、攻めのコンビネーションとはこの様なものだ。例えば、主人公のテリーで言うとパワー・ウェーブという飛び道具を放ってからクラックシュートで間合いを詰めて、小パンチ、小キック、大足払いキャンセルパワー・ウェーブ・・・という風に固めるのだ。毎回、同じ調子で攻めていては無敵技や避け攻撃で迎撃されるので、コンビネーションは自由自在に自分でアレンジすればいい。あえて、立ちとしゃがみを繰り返すフェイントも効果的だし。そう、SNKは攻める楽しさというものを売りにしたのだ・・・ま、SNK自体はもっと別の方向を目指してしまい悲劇を向かえるのだが・・・。
3.対戦格闘という分野は非常に入れ替えが早い。その割りにこの餓狼伝説スペシャルは非常に息の長いゲームだったとも言える。ライバルだったスト2はスーパースト2を出すが、中途半端な焼き回しで人気は出なかった。それでも、さすがに半年も長くゲーセンに置かれるとは思わなかった・・・しかも、途中で隠しキャラの存在が公になったからだ。1人用でプレーをしてノーミス(1ラウンドも負けない)でクリアすると、エンディングの最中に「対戦者」という文字が出る。すると、ゲームは違うが同じSNKのゲーム「龍虎の拳」の主人公ことサカザキ・リョウが乱入。気力ゲージが無いので技は出し放題、半分以上減る覇王翔吼拳、ガード不能で5分の4ぐらい体力の減る超必殺技の竜虎乱舞など最悪な強さ。その後、ほとんどの対戦格闘ゲームで隠しキャラという要素が使われる様になる。
↓サカザキ・リョウ↓
4.避け攻撃自体が使用頻度の薄い技になったので、東が一気に弱体化。あ、それと小パンチ連打だけで気絶するという技はゲーセンでは禁止技になってますからね。そうそう、連続技も使用出来るので細かい技の多いキャラは強くなりました。その中でも極悪な強さを発揮したのが、キム・カッファンです。まぐのお気に入りキャラです。半月斬はケズリ技として最高だしスキがないし、飛翔脚は飛んでればどこでも出せるし、超必殺技の鳳凰脚はガード後に返すことは出来ない上に連続技に出来るし・・・・。普通に戦っても極悪非道な強さを持っているし、ハメなんか凄いもんだ。鳳凰脚連打だけでも厄介だ。しかも、試合後のコメントでは「悪は許さん!」「私が教育してやる!」など。この時期を境にキム・カッファン=悪というレッテルを貼られる事になる。
↓キム・カッファン↓
5.どういう訳かスペシャルで追加されたキャラの超必殺技コマンドの難しいこと。これって出せるの?ってぐらいの激ムズ感。ギース・ハワードのレイジングストーム=左下+右+右下+下+左下+左+右下+BC、ダックキングのブレイクスパイラル=左+左下+下+右下+右+右上+下+BC、ローレンスのブラッディ・フラッシュ=右下+左+左下+下+右下+右+左下+右+BD・・・うーん、書いていても難しそうだ。ダック・キングのは難しくてもカッコイイから無理して使ってる人もいたなぁ。
↓レイジングストーム↓
・とまぁ、こんな感じです。いかがだったでしょーか。まぐはキムを使っていたのであまり負けませんでした。そのせいか、非常に長く親しんだゲームだったと記憶しています。実際、まぐは対戦格闘ゲーム中トップクラスのゲームだと思います。対戦のバランスは非常に悪かったんですけどねぇ。そういう訳で、今後も続くゲーセン対戦格闘講座でした。あなたも対戦格闘ゲームやりたくなったんじゃないですか? そんなアナタを・・・・↓↓↓↓
