本書は映画監督であり、作家の森達也氏が
15の「聖域」を旅する裏東京ルポルタージュです。
ここには番外編・東京ディズニーランドが追加収録
されており、自分がお気に入りなのは歌舞伎町と、
芝浦食肉加工場でした。
どうも僕はこういう東京の姿が大好きで、まぁたぶん
ここに書かれているところは間違ってもデートコース
には使えません。
もしひとつでも行ったら確実に次から連絡は来なく
なるでしょう。
あ、でもディズニーランドは別か。
でも森達也氏の描く「東京」に自分の感性が揺り
動かされるのをこの本を読みながら感じました。
東京と言う街はいまさら僕がここで言うことでも
ないのですが、それぞれの人にとって、見える
ものは違います。
特に森達也氏が描く「山谷」は『あしたのジョー』が
語られていて、自分も高校時代に読んでいたので、
結構ビビッドでした。
さらに芝浦食肉加工場の話は「屠」と言う字が
使えない、もしくはなくなりつつあること。
そして、こういうことは決して日の目を見ないことが
淡々とつづられていて、大学時代にまぁ、後に順を
追って紹介して行きますが『A』・『A2」を
ドキュメンタリー映画をDVDで見て、その撮影記録を
まとめた森達也氏の本を読んでから、ずっと影響を
受け続けている自分がいることを再認識いたしました。
東京番外地 (新潮文庫)
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