一私小説書きの日乗 不屈の章 | 誇りを失った豚は、喰われるしかない。

誇りを失った豚は、喰われるしかない。

イエスはこれを聞いて言われた。
「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」
(マルコによる福音書2章17節)

本書は現代の無頼作家の呼び声も高い

 

西村賢太先生が描く不思議な味の日記

 

文学の第5弾になります。

 

ここには2015年7月~2016年6月の日々が

 

収録されており、飲み喰らい、女を抱いて小説を

 

書く姿があります。

 

 

 

 

 

本書は現代の無頼派との呼び声も高い芥川賞作家、

 

西村賢太先生の綴る「日記文学」の書籍か第5弾

 

となります。

 

装丁画を手掛ける信濃八太郎氏の世界もあいまって

 

今回も安定路線の西村賢太先生の「日乗」。

 

飲み勝つ喰らい、編集者とやりあい、買淫を繰り返し

 

つつも、自分の作品や「師匠」である藤澤清造や

 

耽溺していた田中英光の作品を手掛ける時にふと

 

のぞかせる「真摯さ」が読ませます。

僕はかねがね、この『一私小説書きの日乗』

 

シリーズは西村賢太先生の「ツイッター」だと書いて

 

おりますが、それは本書でも健在であり、ときどき

 

自炊する姿に意外さを感じたり、愚直なまでに

 

私小説を殴り書き、書き、呑み、読み、買い、眠り、

 

時々笑って、時々怒る――。

 

規格外の日常ぶりにただただ、今回も驚かされる

 

ばかりでありました。

西村文学は読むヒトを非常に選ぶとは思いますが

 

(本人もそれを承知の上であろう)、これからも僕は

 

西村作品を読んでいこうと思いを新たにした次第で

 

ございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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