本書は『読まずに死ねない哲学名著50冊』
(フォレスト出版)で鮮烈なデビューを飾った
気鋭の哲学者、平原卓先生による哲学の
入門書です。
人生に迷い、悩んだときこそ聞きたくなる哲学者の
言葉が詰まっております。
「哲学が必要になる時代は、危機の時代である。」
この趣旨の言葉をおっしゃっていたのは哲学者で
高崎経済大学准教授の國分功一郎先生ですが、
僕自身がここ近年は哲学書、あるいは哲学に
関する書籍を積極的に読んでいるのは時代は
もちろんのことですが、個人的にも「危機」を抱え
続けているせいなのかもしれない。
そのようなことを本書を読みながらふと考えて
おりました。
本書は『読まずに死ねない哲学名著50冊』
(フォレスト出版)で鮮烈なデビューを飾った気鋭の
哲学者、平原卓先生による哲学の入門書です。
「よい社会とは何か?」
「愛するとはどういうことか?」
「豊かな人生とは?」
明確な答えの出ないこれらの問題を古今の英哲。
プラトン。アリストテレス。デカルト。カント。ニーチェ。
ハイデガー…。
彼らの言説や残した言葉、さらにはその主張を
平易な言葉で解説し、我々読者に「考えるヒント」を
与えてくれる一冊となっております。
例によって表紙はJKのイラストで、ある意味で
一貫性があるなと思いながら、内容は至って
まじめで、示唆に富むものであり、一読の価値は
あるかと思われます。
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