本書は「知の巨人」の異名を持つ作家で
元外務省主任分析官の佐藤優氏が
ビジネスパーソン向けに送る、講義録を
書籍化したものです。
外務省仕込みの組織論から専門分野の
宗教学の基本まで、盛りだくさんです。
久しぶりに佐藤優氏の本を読みました。
本書は佐藤優氏が東京の大手町にて開かれた
『社会人のための使える教養』
と
『ビジネスパーソンのための新書読書術』
(あわせて10回)の講義の内容に大幅な
加筆修正を
加えて刊行したものです。
佐藤氏が今まで刊行した膨大な書籍のうち、
メインとなっているものは哲学、神学、マルクス経済学、
歴史学…。といった「間接的に」役に立つもの
ばかりだったそうですが、本書ではその趣向を
変えて
「今回は、『直接に』役立つ本を作ってみようと思った」
との事です。
僕自身も佐藤氏の講義についてはYoutubeで
新党大地が定期的におこなっている
『東京大地塾』などの動画を全て拝見させて
頂いており、そのスリリングな内容は一度ナマで
聞いてみたいなと思う一方、それがかなわない
という忸怩たる日々を送っておりますので、
本書を読んだことがその「代理体験」なのかなと、
自分で自分を納得させております。
僕は本書のメインターゲット層である
「ビジネスパーソン」ではありませんが、「組織人」の
持つ内在的論理や行動原理を推し量り、彼らと
対峙するために役に立ちそうです。
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牙を研げ 会社を生き抜くための教養 (講談社現代新書)
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