フラガール 3.11 つながる絆 | 誇りを失った豚は、喰われるしかない。

誇りを失った豚は、喰われるしかない。

イエスはこれを聞いて言われた。
「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」
(マルコによる福音書2章17節)

本書は映画『フラガール』で一躍有名に

 

なった福島県いわき市の

 

「スパリゾートハワイアンズ」

 

が、3・11の大震災から204日間の休業を経て

 

営業再開に至るまでの道のりを描く感動の

 

ドキュメントです。

 

 

 

 

 

僕が『フラガール』の存在を知ったのは

 

蒼井優ちゃんがヒロインを勤める例の

 

映画からでした。

 

ミーハーといわれればそれまでですが、

 

初代フラガールの彼女たちが炭鉱の閉山に

 

伴う故郷の衰退にフラで立ち向かって

 

いったのと同じようにかつて

 

『常磐ハワイアンセンター』と呼ばれた施設も

 

『スパリゾートハワイアンズ』と変わり、

 

フラガールといわれた踊り子たちも何代も

 

世代を変えた現在であの3・11の東日本大震災が

 

起こり、同時に福島第一原子力発電所の

 

破局的な事故が起こり、存続の危機に陥った

 

『スパリゾートハワイアンズ』ならびに

 

『フラガール』たちの204日間の休業を経て

 

営業再開に至るまでの道のりを描くドキュメントが

 

記されているのが本書です。

3・11のその日から被災した客のために

 

スタッフが文字通り懸命になって動いていた

 

ということや、引退を決めていたフラの

 

リーダーが下した決断、さらには平成23年

 

5月から

 

『日本中に笑顔、元気、希望をお見せします!」』

 

という言葉ともに全国に旅立ったフラガール

 

たちの全国124ヵ所におよんだ

 

「フラガール全国きずなキャラバン」

 

の舞台裏などが描かれていて、地域のために

 

必死になって最高に取り組む彼女たちの姿が

 

胸を打ちました。

僕はまだ彼女たちのダンスを生で見てみた

 

ことはありませんが、華やかなダンスの裏に

 

こういうものが潜んでいるのだという観点から

 

見てみると、また違って見えるのかも

 

知れません。

 

福島県では現在でも『風評被害』が続いているの

 

だそうで、それに対する会社側の取り組みに

 

関しても『企業努力』という言葉では片付け

 

られないものを感じました。

 

いつか、彼女たちのフラを生で見るためにも

 

彼女たちやスタッフに負けないでがんばって

 

いこう。

 

月並みではありますが読み終えた後にそういう

 

ものを感じさせるものでありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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