3.11大震災・原発災害の記録―写真ルポルタージュ | 誇りを失った豚は、喰われるしかない。

誇りを失った豚は、喰われるしかない。

イエスはこれを聞いて言われた。
「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」
(マルコによる福音書2章17節)

2011年3月11日午後2時46分に発生した

 

マグニチュード9の大地震と大津波、そして

 

福島第一原子力発電所の事故。

 

この写真集に収録されてある写真の一枚一枚が

 

強いメッセージを持っています。

 

 

 

 

 

いま、災害の様子を撮影した写真集をいくつか

 

読んでいますが、その一つがこの本です。

 

僕はかつて、モノクロ写真に凝っていた時期が

 

ございまして、いくつか報道写真集。

 

特に戦場の写真集が好きで読んでいました。

 

こうしてみると津波の惨禍で崩壊した街がこうして撮影

 

されていると、戦場の写真をみているような錯覚を

 

覚えました。

 

ここに掲載されている写真の数々には、まぁ、

 

むごたらしいの一言に尽きます。

 

しかもそれが過去の出来事ではなく、今現在も進行形で

 

ここに記されているような阿鼻叫喚の怨嗟の声が

 

満ち満ちているんだ、ということです。

 

そして、ある農家が被災する際に、自分のところで飼っていた

 

牛たちをみんな屠殺しなければならない、という場面が

 

写し出されていて、読み終えた後はしばらく何もすることが

 

できませんでした。


「カンベンシテネ、カンベンシテネ」


とトラックに乗せられている牛たちに向かって涙ながらに

 

語っている姿が悲痛でした。

 

最後の方は被災地にも春が来て、復興へと動き出す姿が

 

写しだされていますが、苦難に満ちた道のりであろうと

 

いうことを思わずにはいられませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

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