飛行艇時代―映画『紅の豚』原作 | 誇りを失った豚は、喰われるしかない。

誇りを失った豚は、喰われるしかない。

イエスはこれを聞いて言われた。
「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」
(マルコによる福音書2章17節)

本書はスタジオジブリの宮崎駿監督が映画
 
『紅の豚』の制作に先駆けて描いたカラー漫画と、
 
映画資料などを収録した92年刊の増補改訂版です。
 
第1次大戦中の飛行艇の戦史なども収められており、
 
密度の濃い一冊です。
 
 
 
 
 
一人の美少女を巡って二人の中年男が決闘する
 
スタジオジブリの宮崎駿監督が制作した長編アニメ
 
映画『紅の豚』。
 
本書は『モデルグラフィックス』に連載されていた映画の
 
原作であるカラー漫画と、映画資料として作中や劇中に
 
登場する飛行艇たちの模型の再現や、飛行機博物館に
 
展示中の水上機の写真、第1次大戦中の飛行艇の
 
戦史なども収録した、1992年刊行の増補改訂版です。

実のところを言いますと、映画の原作となっている漫画の
 
ほうはまとめて『宮崎駿の雑想ノート 改訂版』
 
(大日本絵画; 増補改訂版) に全ページ収録されており、
 
マンガだけを見たいとおっしゃる方にはそちらを
 
お勧めします。

そのほかの見どころはといいますと、『マンマユート団』の
 
愛機である「ダボハゼ」や「空族連合」の機体のデザイン
 
資料集。
 
主人公のポルコや敵役のカーチス、ヒロインである
 
フィオ・ピッコロ嬢などの登場人物の設定資料。
 
などなども収録されており、個人的にはこちらのほうが
 
「価値」があるのかなと。

僕にとって『紅の豚』は『金曜ロードショー』などで結末が
 
わかっていても「つい」繰り返し見てしまう映画の一つで
 
ありまして、そのことを思いながら時々パラパラと
 
めくりたくなる一冊です。
 
 
 
 
 
 
 
 
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