親愛なる遥いあなたへ―尾崎豊と分けあった日々 | 誇りを失った豚は、喰われるしかない。

誇りを失った豚は、喰われるしかない。

イエスはこれを聞いて言われた。
「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」
(マルコによる福音書2章17節)

本書は1992年に他界した夭折のロックミュージシャン。

尾崎豊氏の奥様である繁美さんが書いた手記です。

そして現在はご夫婦の一粒種である尾崎祐哉氏が

活躍されているそうで、時の流れを感じます。






確かこれを読んだのは中学生から高校に入る間の

ころのことだったと思います。正確には、高校一年生の

ころ。妻である尾崎繁美さんについては現在でも

賛否両論があって、僕はそれをどうこう言うつもりは

ないのですが、やっぱり彼女は『カリスマ』といわれた

歌手の最も近いところにいたわけで、その生活はいま

思い返しても壮絶ですね。

僕が最も印象に残っている箇所は尾崎豊氏が繁美さん

との口論の末に、なんと繁美さんの目の前で自分の

手首を切ったところで、彼の中にあるそこの知れない

狂気に今思い返しても背筋が寒くなるような思いが

いたしました。彼が亡くなったあとにいろいろあって、

現在では和解されているそうですが、裁判沙汰にまで

なってそれで彼女はNYに行ってしまうのですが、

そこのくだりも読んでいてとても切なかったことを

覚えています。

現在は再版はされていないようなので、読みたい場合は

ネットで手に入れるか、図書館で借りて読んでください。

でも、熱烈なファン以外はあんまり読んでも楽しくない

かもしれません。

※以下追記

そして、尾崎豊の衝撃的な死から本書の刊行を経て、

時は流れ2016年7月16日尾崎豊、繁美の両氏との間に

生まれた一人息子である尾崎裕哉が26歳の誕生日を

迎えて2016年7月16日にTBS系の音楽番組『音楽の日』に

生出演し、父、尾崎豊氏の「I LOVE YOU」をカバーした上に

彼自身のオリジナル曲「始まりの街」をTV初披露したことでも

有名になりました。裕哉氏が歌う姿を見て、

「あぁ。あれからなんと膨大な時が流れてしまったのか…。」

と痛感しておりました。
 





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