ツァラトゥストラ〈上〉 (光文社古典新訳文庫) | 誇りを失った豚は、喰われるしかない。

誇りを失った豚は、喰われるしかない。

イエスはこれを聞いて言われた。
「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」
(マルコによる福音書2章17節)

著者であるニーチェに曰く

「人類への最大の贈り物」

「ドイツ語で書かれた最も深い作品」

とされる永遠に人を魅了する哲学書が

光文社古典新訳文庫で出版されたその上巻です。

ここには1部と2部が収録されております。






明治大学文学部教授の齋藤孝先生が「座右の書」の


一つとして挙げ、学生にも読むことを積極的に読む


ことを勧めている一冊です。


「ツァラトゥストラはかく語りき」、


「ツァラトゥストラはかく語れり」、


「ツァラトゥストラはこう言った」などとも訳され、


著者であるニーチェに曰く


「人類への最大の贈り物」


「ドイツ語で書かれた最も深い作品」


とされる永遠に人を魅了する哲学書の光文社古典


新訳文庫版の上巻です。


全4部のうち、ここには1部と2部が収録されております。

僕はかねてから「ツァラトゥストラ」を読もうと思って


しまったのですが、氷上英廣訳『ツァラトゥストラはこう言った』


(岩波文庫) 上下-ワイド版刊や竹山道雄訳の


『ツァラトストラかく語りき』(新潮文庫) 上下-初訳は


戦前に弘文堂で刊行や佐々木中訳の


『ツァラトゥストラかく語りき』(河出文庫)などを立ち読みな


どでパラパラとめくってみるとその重厚さに敷居が高いなと


パタンと本を閉じ、以来そのままになっておりました。

しかし、丘沢静也先生のポップな役で躍動する


ツァラトゥストラは非常に読みやすく、第1部と2部では


ニーチェの分身であるツァラトゥストラ山中で10年もの


歳月を過ごし、「神は死んだ」ことを悟り、民衆に自らの


「超人」思想を説くもあえなく失敗に終わたったり、


あるいは弟子を取って語らい、そしてまた孤独となって


山の中へと帰っていく…。

ツァラトゥストラの思想の変遷に我々は何を見るのか…。


それは人それぞれなのかもしれませんが、丘沢訳に


よって重厚感ががすっぽりと抜け落ち、ヨーロッパを


長く席巻していたキリスト教の道徳を激しく批判し、


その厳かさや重さをせせら笑い、歌い、踊る…。


その「主旨」には合致しており、ニーチェの思想や哲学を


分かり易く知りたい、という方にはうってつけの


内容であると思います。







ツァラトゥストラ〈上〉 (光文社古典新訳文庫)/光文社
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