- 著者であるニーチェに曰く
- 「人類への最大の贈り物」
- 「ドイツ語で書かれた最も深い作品」
- とされる永遠に人を魅了する哲学書が
- 光文社古典新訳文庫で出版されたその上巻です。
- ここには1部と2部が収録されております。
明治大学文学部教授の齋藤孝先生が「座右の書」の
一つとして挙げ、学生にも読むことを積極的に読む
ことを勧めている一冊です。
「ツァラトゥストラはかく語りき」、
「ツァラトゥストラはかく語れり」、
「ツァラトゥストラはこう言った」などとも訳され、
著者であるニーチェに曰く
「人類への最大の贈り物」
「ドイツ語で書かれた最も深い作品」
とされる永遠に人を魅了する哲学書の光文社古典
新訳文庫版の上巻です。
全4部のうち、ここには1部と2部が収録されております。
僕はかねてから「ツァラトゥストラ」を読もうと思って
しまったのですが、氷上英廣訳『ツァラトゥストラはこう言った』
(岩波文庫) 上下-ワイド版刊や竹山道雄訳の
『ツァラトストラかく語りき』(新潮文庫) 上下-初訳は
戦前に弘文堂で刊行や佐々木中訳の
『ツァラトゥストラかく語りき』(河出文庫)などを立ち読みな
どでパラパラとめくってみるとその重厚さに敷居が高いなと
パタンと本を閉じ、以来そのままになっておりました。
しかし、丘沢静也先生のポップな役で躍動する
ツァラトゥストラは非常に読みやすく、第1部と2部では
ニーチェの分身であるツァラトゥストラ山中で10年もの
歳月を過ごし、「神は死んだ」ことを悟り、民衆に自らの
「超人」思想を説くもあえなく失敗に終わたったり、
あるいは弟子を取って語らい、そしてまた孤独となって
山の中へと帰っていく…。
ツァラトゥストラの思想の変遷に我々は何を見るのか…。
それは人それぞれなのかもしれませんが、丘沢訳に
よって重厚感ががすっぽりと抜け落ち、ヨーロッパを
長く席巻していたキリスト教の道徳を激しく批判し、
その厳かさや重さをせせら笑い、歌い、踊る…。
その「主旨」には合致しており、ニーチェの思想や哲学を
分かり易く知りたい、という方にはうってつけの
内容であると思います。
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