発達障害 注意欠陥・多動性障害(ADHD)のお子さんを持つお母さんから

お薬の相談を受けることがよくあります。

 

かんしゃくがひどい

感情のコントロールが苦手で、物を壊したり、人に手が出る

自傷行為が激しい、自分の身体を傷つける

 

こんなお悩みから薬を飲み始めています。

 

学校の先生から「お薬を飲んだ方がいいんじゃないですか」

高圧的に言われて、傷ついたということもよく聞きます。

 

ADHDのお薬としては

コンサータストラテラインチュニブがポピュラーです。

 

 

ADHDの場合、脳内の神経伝達物質で不足しているのは

「ドーパミン」「ノルアドレナリン」です。

 

これらの不足が特有の行動につながると考えられています。

「ドーパミン」や「ノルアドレナリン」の量を適量に調整し、情報がしっかり伝わるようにしたりするのがADHDのお薬の役目です。

 

お薬の効果としては

注意力の散漫や衝動的で落ち着きがないなどの症状が改善されます。

 

・感情の起伏がおだやかになることで、トラブルが少なくなり、しかられることも少なくなります。また、落ち着いて勉強ができるようになります。


二次障害の防止につながります。

(叱責され続けると「自分はどうせダメな人間なんだ」と自信を失い、長く続けば、二次障害を併発してしまいます。)

 

お薬の副作用としては

・食欲減退、吐き気、嘔吐、腹痛などの症状があらわれる場合がある

・頭痛、めまい、不眠、傾眠、幻覚などの症状があらわれる場合がある

・動悸、血圧変動などがあらわれる場合がある

 

お母さん方からよく聞く副作用は、

 食欲がなくなって食べてくれない

 眠れない

 

副作用がある場合は、まずドクターに相談しましょう。

服用の量の調整やお薬をお休みする日を設けたり、あるいは薬を変えるなどの

提案があると思います。

 

また、薬を服用している時は定期的に病院を受診して、体への悪い影響がないか検査

することも必要だと思います。

 

お薬の止め時としては

ADHDの困り感に対して、最初にすることは環境調整です。

 

お薬はあくまでそれを補助する手段のひとつです。

必要なくなったらやめれば良い

 

お薬の効果で気分が穏やかになったり、集中しやすくなったりします。

 

服薬前より周囲とより上手くコミュニケーションが取れるようになることで、叱責されることが少なくなり、周囲からは以前より好意的に受け入れられるようになると、

「もっとがんばれる」、「失敗でそれほど落ち込まなくなる」

というよいスパイラルが生まれ、傷ついた自尊心を癒し、自信を取り戻すことができます。

 

十分に自尊心を取り戻し、自信がついて

「自分はお薬の助けを借りなくても大丈夫かもしれない」

「失敗はあっても周囲と前向きに解決して行けそう」

と本人が思える時期が来たら、そこがお薬の最高の止め時と言えるでしょう。

 

 

お薬を飲むか 飲まないかの判断としては

 

まずは環境調整です。

本人がリラックスできる環境を家や学校などの場所で整える。

 

必要なら、家や学校以外の本人が心地よく過ごせる場所をみつける。

 

例えば、放課後ディや本人の好きな習い事やフリースペースなど。

 

環境を整えても、

命に係わるような自傷行為や、衝動的な飛び出しがある。

 

本人が落ち着いて過ごすために納得して「薬を飲んでもいい」と言った時

 

本人は自覚はないけれど、明らかに今の状況がつらく、親の目からみて

必要だと思った時

 

ではないかと思います。

 

これはあくまでも私の意見です。

 

正解はありません。

 

実際にお子さんに関わっている療育の先生、習い事の先生などに

お子さんの状態を聞いて、意見を聞いてみてから判断してもいいですね。

 

 

最終的には

薬の服用については、かかりつけの精神科のドクターに相談することを

おすすめします。

お薬には副作用や依存性、長期服用の問題があります。

お薬についての知識はドクターが一番知っているはずです。

もし、お話に違和感や不信感を持たれたら、他のドクターのところでセカンドオピニオンをもらうといいと思います。

 

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たかさきひろこ です

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