三響の発表会で、『デュオをやりたい!』という生徒さんにお付き合いしたお陰で自分の出番も10曲ほどあったのですが、ソロの生徒さんの演奏を見守るのにもカロリーを物凄く消費し、抜け殻になってました
結構ピアノとズレそうな所なんか、客席から『よいしょーー!!』と念を送るとちゃんともとに戻ったりするんですよ(笑)。
生徒の皆様が小舟に乗って大海原の波に飲まれそうになっているのを見ながら心の中で『よいしょー!うぉらー!』と叫び続けていたのが1番疲れたのかもしれません。
今頃皆さん緊張から開放されて良い音出てるんだろうなぁ〜😁低音はちゃんと出るし、高音はpで難なく出るし。キィィー!次こそは!ってなってる事でしょう。
『ついに本番で70%の実力が出せた!』
みたいな喜びを感じられると、本番は楽しくなります。
こういう【当たり前】を知らない人が聴衆として発表会にくると、
『家で吹いてる方が上手いね』なんて言ったり、
めちゃくちゃボロボロになったのに
『凄い上手だったよー』とか心無い親切心で感情を逆撫でする発言をしたりしてしまうので、
みんなちゃんと1人で舞台に行った方が良いと思う。
人間は定期的に傷ついた方が良い。
人が憂うと書いて優しさ。
僕は本番は大体50%くらいの実力でやってます。
身体がポンコツです。
でもずっと唇や手が震えて10〜20%時代に比べれば全然楽しいです。
70でれば凄いです。
100とか120とかはトッププロというか
変態というか精神異常者の類なので
あまり参考になさらないように。
抜け殻にも関わらず
仕事は容赦なくやってくる。
持ち替えがめちゃくちゃなレコーディング(笑)
ちくわやビンやコップはもう楽器。
コントラバスフルートと同じく特殊楽器料金が出ます(笑)。
アニメの収録。
リコーダーデュオもありました。
隣はオーボエの庄司さん。
もともとリコーダーが好きでプロを目指していたのに
『リコーダーじゃ食っていけないぞ』と先生に言われてオーボエを始めたという、僕と同じ境遇。
リコーダーは簡単に音が出るし指も回るけど、フルートは音汚いし持ちづらいし楽しくない…
とフルートを一回辞めた経験がある私。
今となってはリコーダーの方が難しい。
何この音程や音色が不自由な楽器(笑)
まあ万能な楽器はないんですけどね。
不自由さが味。
にしても小学校の校庭でピロピロ吹いてたリコーダー少年が
大河ドラマのリコーダー奏者になるとは
人生わからないもんです。
家への帰り道に歩きながら吹いたり、
椅子から飛びながら吹いたり、
高速回転しながら吹いたり、
あの時の技が、今に生きてるんだろうなぁ。