昨日は豊洲シビックにて、歌手の錦織まりあさん、ピアノの田中希代子さんとのコンサートでした。
小曲、名曲をちりばめたサービス精神溢れるプログラムのステージ。
歌曲に『適当にオブリガードや飾りをつけて』という、よくあるご依頼。適当に、とはいえ緻密に書き込まれたクラシック音楽の楽譜に何かを付け足すというのは基本的に蛇足なので、「ここは足りない!」というところだけ吹きます。

楽譜をちゃんと用意して、現場の空気で
『あっ、ここいらない!じっとしてよ。』
っていうのが大事です。

間引きの美学。

たくさん作ってから要らないところを削る事でクオリティが自然と上がるのですね。


練習や準備段階で100作ってったとしたら、
本番は60か50位で丁度いい。

準備段階は緊張とストレス。
本番はリラックスした遊び。


一曲、「きらきら星」の元となった『ああ、私ママに言うわ』という曲を歌とフルートでやったのですが、一曲くらい『僕色』を出そうかなと思って「バカテクアレンジ」しました。
終演後にお客様に
『イングウェイ・マルムスティーン(メタルの早弾きギタリスト)』みたいでした!と言われました。
コスプレもしてないし、舞台から飛んでもいないし、叫んでもないので僕にとってはただフルートをバカテクで吹いただけの30パーの演奏。

手抜き?

そうですよ、だって100パー出したら
お客様 ひいちゃうじゃないですか


間引きの美学