いつも多久ブログをご覧くださっている皆様
ジェットコースターはお好きですか?
今日は久しぶりに奏法の話。
音出しの時には良い音出てるのに、指が難しい所が続くととたんに変な音になる
練習ではちゃんと回っていたところが、本番になったら指に力が入って動かなくなる
こんなこと ありますか?
これはですね ジェットコースターが苦手な人の特徴と似ているんですよ
ジェットコースターの乗り方で一番オススメしないのは
『棒をしっかり掴んで下を向く』
です。
これやっちゃってる人 内臓が浮きに浮き、冷や汗ダラダラ 地獄の時間が続きます。
昔ブログ記事で書いたこともあるのですが
【手の力とお腹(みぞおち)の力は反比例する】
というのをご存知でしょうか。
腕に力が入った状態だと お腹に力が入らないんですね。
即ち大きい声(音)も出ない。
また、顔が前に突っ込んでもお腹に力が入りません。
肩をグウッと下げてリラックスしようとすると、自然と顔が後ろに行きますね。
フルートを吹くとき(歌を歌うとき)に大事なこの(チャクラ)ポイントに気を送るには
余計な所には力を送らない というのが大事なんですね。
そして 身体は開く(反らす)と心が明るくなり、丸めると暗くなりますね。
ですから、この写真を見てお分かりかと思いますが、実は理想的なのは
棒を掴まず、全身を脱力させ、全体的に反るイメージで顔を引き、大きな声を響かせながらチャクラポイントに気を送り、内臓の上昇を防ぎながらエンジョイする
という乗り方です。
これがもう出来ている人は「ジェットコースターが好き、楽しめている人」です。
「ムリムリムリ、絶対楽器を握りしめちゃう、だって怖いんだもん」
「ムリムリムリ、絶対下向いちゃう、だって怖いんだもん」
これは舞台に立つときと同じような心境ですよね。
いまからまさに落っこちようとしている時に『怖い』と思うか『楽しみ』と思うか。
これは勇気を出して「棒を握らず、下を向かず」ジェットコースターに乗るという経験をしないと永遠に楽しめないでしょう。
演奏も
『暗譜でお客さんと目を合わせながら演奏する』
という経験をしておくと、どんどん舞台に上がることが好きになるでしょう。
「ムリムリムリ・・・」
と決めつけずに・・・。