さて、そんな「笛バカ」が集まる万笛博覧会ですが、演目の一つに「オバカ笛」というものがあります。
デッキブラシや傘など生活雑貨を笛にしてしまうというものです。

作り方は担当講師の

尾場株恵(おばかぶえ)さんと
布越九郎(ふえつくろう)さんが

教えてくれます。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~fuenezu/honke/obaka.htm

ソプロスのライブで僕が吹いていたあの変な楽器はこの「オバカ笛」です。

さてさてそのオバカ笛を一目見よう、触ろうと笛バカ軍団が群がっているところにひときわ興奮して騒いでいる女性を発見。
しかも何だか見覚えのある顔…。

よくよく見たらフルートトラヴェルソの第一人者。「前田りり子」さんじゃあーりませんか!?
芸大で講師もされてるこの方、僕は在学中に習う事は出来なかったのですがまさかこんな所でお会いするとは!
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「前田さんの著書”フルートの肖像”読みましたよ」と声をかけると、

「え、え、え!あーあーあー!いやいやいやっ!それはそれはそれはっ!、どーもありがとうございますっ!!」

と写真のイメージからは想像も出来ないハイテンションキャラで、正直な所面食らってしまいました。
しかしとても気さくで明るく、とにかく元気いっぱいな方でした(笑)

「私っ!笛バカなもんでっ!!」

とオバカ笛に夢中な前田さんは控え室でも常にオバカ笛に夢中。
かくいう多久も夢中。

2人で夢中。
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バッハのパルティータ BWV1013をポリフォニックにデュエット中。

$マグナムトリオ公式ブログアクロバットな姿勢で真剣に吹く曲は、
「あ~めあ~めふ~れふ~れ か~あさ~んが~」
ギャップがとてもシュールです。

この夜のコンサートには前田さんも出演。様々な時代のフルートを持ち替えながらエイクやバッハ作品などを演奏しておられました。
気品溢れる圧巻の演奏で聴衆を虜にしている前田さんを見ながら、ずっとこの言葉が脳内を巡っておりました。


人は見かけによらない



つづく

(多久)