ショアビッグゲーム10180を青物メインで使用したインプレです。
私が硬い竿が好きな事と近年の使用ルアーの大型化に伴い、ショアGTブランクである10180を選択。
コレを小口径ガイド設定、且つシンプルに組む事で軽く仕上げると共に、ブランクスの持つ強い張りを活かせるように組んでみました。
1本目はトップガイド12スタート。
( MNガイド )
こちらはPE6号〜8号、リーダーはフロロ100ポンド〜ナイロン200ポンドまでを想定。
私はスペーサーなどは使わない為、1ヒロ〜2ヒロを単線FGノットで結束していますが、ガイドのライン抜けを確かめる時は普段のシステムに加えて、PE6号に対して170〜200ポンドのリーダーを4から5ヒロといった比重差と長さのあるシステムでテストしています。
張りの強さをしっかり残し、軽く仕上がったロッドは403グラム。
低、中弾性カーボンの厚まきによる強さやトルクアップからくる硬さでは無く、高弾性カーボン特有のパリッとした張りからくる硬さと軽さ、それと反比例するかのような安心感のある強さで、45グラム程度の小さなプラグから160グラム超のペンシルまでぶっ飛ばし、軽快に操作する事が出来ます。
ファイトに関して、そこはGTロッド。
7、8キロのヒラマサなどは変に竿を煽らずともすぐに浮いてきます。
高弾性ならではの感度はファイト中にこそ活きてきます!
魚が方向転換しようとする初動をいち早く伝えてくれるので最小限の動きでそれを抑え込み、魚の頭の向きをコントロール出来ます。
しかし先手を取られてしまうと、きついロッドである事も事実。
私も1度、バイトが見えずに出遅れてノサれた事があります(笑)
しかし、それもまた一興。
この手の竿を使うと、" 人に優しい竿は魚にも優しい " と思い知らされます。
10180は先の先を取れた時も後手に回った時も直ぐに結果に反映されてしまう竿。
竿に釣らせてもらうのではなく、竿を使いこなして獲りたい!と願う私たちにとって、自分のスキルを上げてくれるいい竿だと思っています。
とは言え、高負荷がかかれば竿全体で受けるように曲がってくれるので、そこまでしんどい竿ではないです(^ ^)
2本目はトップガイド10スタート 。
(MN ガイド) こちらは388グラム。
軽さはもちろんティップ付近のガイドを詰めて、ティップに硬さを持たせたセッティング。
PE5号メインでリーダー100ポンドのフロロから140ポンドのナイロンを用いたショートリーダー用に組んでいます。
更に軽量のルアーが扱いやすくなり、キャストフィールも飛距離も最高で、思わず笑ってしまうほどです。
でっかい青物狙いで磯に来たけれど、サラシにヒラスズキが…なんて時にも重宝します。
PE5号、ナイロンリーダー140ポンドのまま11センチのミノー投げてトゥイッチしながらドリフトで食わせられるくらいです(笑)
普通の青物ロッドで小さなプラグを使った時に有りがちな、" 何処で何してるかわからないモタっとした無理矢理感 " がかなり少ないです。
硬いティップでのダイビングペンシルのミスダイブを心配される方が多くいらっしゃいますが、なんの問題もありません。
ミスダイブを起こすのは竿ではなく人です。
ルアーが綺麗に入水するために必要なのは、適度なラインスラックとそのルアーの浮き姿勢が整う為の間を作る事ですので、竿の硬さは関係ないと思います。
逆にティップの入るタイプの竿ですと、例えばポッパーを移動距離を抑えて鋭くポッピングさせたい時などに、ティップが先に入り込んでベリー付近でルアーを動かす感じになります。
そしてその入ったティップが戻る事でラインを引っ張ってルアーを動かしてしまうので使いづらいと感じます。
硬い竿は最初は扱いに慣れが必要ですが、慣れてしまえば様々な場面で扱いやすい竿だと思います。
そして使いこなそうとするほど引き出しが増え、スキルが上がっていく素晴らしい道具です。
10180のように、アングラーを鍛えてくれる素晴らしいロッドをこれからも作っていって欲しいです!
長文失礼しました。
ロッドビルディングパーツ50%offより
富士ガイド実質35.2%off