アジングロッドのインプレ |  MagnumCraft CustomRodBranks  カスタムロッド&ブランクス&パーツ  

 MagnumCraft CustomRodBranks  カスタムロッド&ブランクス&パーツ  

台湾でフィッシングガイドをしながら高性能フィッシングロッドブランクスの開発、製作をしています。国内の一流メーカーより以上に高性能なブランクスを販売、パーツも格安で販売しております。
お問合わせは:teru@msn.comまでメールでお願い致します。

「初めてのアジングロッド製作でしたが、それぞれを比較しながら求める性能を突き詰めてゆく作業はとても楽しいものでした。今回はそれぞれを比較しインプレいたします。

偏狭な視点での評価でありエキスパートの方から見ると失笑に値する内容かもしれません。

 

私のホームグランドは関東の沖堤防、水深7m~、ターゲットのアジは20cm30cm程度です。使用するジグヘッドは通常0.91.2g(自作タングステン)、ラインはエステル0.4号です。これまでRF社の張りの強いアジングロッド6feet5inchをメインに使用してきました。

 

私のホームグランドではマグナムクラフトさんのブランクスを使ったチタンティップロッドのシェアがとても高いのですが、マグナムクラフト社さんのロッドを使う常連さん達は常に圧倒的な釣果をたたき出しています。

腕の差も大きいのでしょうが、圧倒的な釣果をたたき出すチタンティップロッドはどのようなものなのか体感するために初めてのロッドクラフトを決意いたしました。今回は最も感触の良かったRXシリーズについてインプレいたします。

 

RX5925

チタンティップ:1.5-0.8-250mm170mm使用

ロッドレングス:5feet7inch

ジグヘッド:0.9g1.5g

ブランクスのティップが最も柔らかく、3種の中で最も繊細なティップです。

市販のチタンティップを合わせて最も美しいベンディングカーブが出せたブランクスです。

ベンディングカーブが美しいのでキャスト時も無理なくジグヘッドを弾き飛ばす事が出来ます。

潮流の重みを感じる繊細さを持ち合わせているのに衝撃に対する感度が非常に高い不思議な感覚なロッドです。

先人達が高評価するのが納得できるとても良いブランクスです。

チタンティップの長さを1cm切り詰め16cm程度にするか、ブランクスを更にカットし全長を短くすれば、操作のダイレクト感は更に増すと思われます。

このブランクスを一言で例えると、高性能スポーツカーといったところでしょうか?

これまで使用してきた6feet5inchRF社のロッドはかなり張りが強く高感度な部類でしたが、それをはるかに上回る感度と操作性です。

このロッドで私のアジングは大きく変わりました。

 

RX5933

チタンティップ1.2-0.7-サバロオリジナルを150mm使用

ロッドレングス:5feet5inch

ジグヘッド:0.91.5g

ライン:エステル0.4

3本中最もスパルタンなブランクスであり私の最高のお気に入りです。

ティップに張りがあるため、1.2mmのチタンを継いだ場合極端なくの字な曲がりになると危惧していましたが心配したほどではなかったです。

150mmのショートチタンとオール40tカーボンの張りのあるブランクスの相乗効果で反響感度は3本中最強です。またチタンティップが繊細なのでテンションの変化も敏感に感じ取ることが出来ます。張りが強いのに魚が掛かると綺麗に曲がる不思議なロッドです。キャストはスイートスポットが狭いため慣れが必要ですが、決まれば1g以下のジグヘッドがライナーでぶっ飛んでいきます。とても気持ちの良いロッドで一番のお気に入りです。

このブランクスを一言で例えると、乗り手を選ぶレーシングカーといったところです。

このロッドを使うともう他のロッドは使えません。

 

このロッドを製作後、チタンティップを研磨してオリジナルテーパーに削りだす技術を習得しました。次回は1.5mmのチタンを削りだし、より繊細で自然なベンディングカーブのロッドにする計画です。

 

RX5930

チタンティップ:1.5-0.55-160mm 自作テーパー

ロッドレングス:5feet5inch

ティップの張りはRX5925RX5933の中間ですがRX5933に近いです。バットパワーは3つともあまり変わらないフィーリングです。1本しか持って行けないのであれば迷わずこれを選びます。

3本中RX5933に次ぐティップの張りですが、チタン長さを160mm、ティップ側を0.55mmと細く削り込むことでより繊細に仕上げています。ベンディングカーブもよりナチュラルです。

このブランクスを一言で例えると、フルチューンしたスポーツカーといったところでしょうか。

 

 

当たり前ですが、ロッドレングスやチタンティップのテーパー、長さ、太さ、ガイドセッティング等・・・、無限の組み合わせでロッドの性能は大きく変わることが体感できました。

初めて作ったAJX5919は大変優れたブランクスではあると思いますが、その良さを引き出す事に苦労しました。

今回最も好感触だったのはRX5933であり、このブランクスの性能を最大限に発揮できるようにビルドするのが今の目標です。アジングでは恐らく一般受けしない超バキパキのブランクスですが、尖った性能に心底惚れ込んでしまいました。

次回はRX5933を数本購入し、更に研ぎ澄ましたロッドに仕上げてゆくつもりです。