今日,ヤフオクに出品しているロッドブランクにこんな質問が有りました。
「TR-X1000カーボンはどの位の耐久性がありますでしょうか?又、ウエダのボロンとTR-X1000カーボンを併用した竿ではどちらが折れにくいでしょうか?」
ロッドの限界点に付いて私の考え方を記します。
日本ではルアーフィッシングに置いて外道に思わぬ大物が掛かることは
少ないと思いますが、台湾では外道に予期せぬ大物が掛かってロッドをへし折られる方が多く居ります。
「良い設計のロッドを正しく使った場合、限界を超えたロッドは
リールシートの前(ホォアグリップの付近)で折れます。」
質問に有るようにバット部分をボロンで強化した場合。
ボロンの伸び率はほとんどゼロです。
ロッドの限界まで行かない部分での使用であれば軽くてバットの
しっかりしたロッドですが、ロッドの限界を超えるような
場面を想定したロッドとは違うと思います
TR-X1000は通常のカーボンの2倍の伸び率が有ります。
ですから高弾性で有りながら荷重に応じて素直に曲がり
タメているだけで魚が寄ってくる、最高のロッドが出来るのです。
伸びる素材を伸びない素材で強化した場合
その境目に大きな応力が掛かります。
以前のMEGAバスのロッドがバットの強化部分で
折れやすいのはその為です。
私が作ってもらっているロッドは全て荷重テストを通過したブランクです。
約20%はテストで折れます。
特に43トンや46トンカーボンを使ったブランクは30%位が
テストで折れてしまいます。
どうしても高く成ります。
値段が合わないので現在は作ってません。
そのうち社長の機嫌に言い時に頼もうと思っています。