私、私、私。
昔から、世間に笑われないように、社会に恥じないように、相手を不快にさせないように。全部主語が「私以外」だった。
そうやって20年。私は私の気持ちがわからなくなった。
私はどう感じたのか
私はどうしたいのか
私は何が居心地がいいのか
私は何がつらいのか
私は休みたいのか?
なんにもなかった。
私がどこかに消えてしまった。
幼稚園に入る前から、お母さんはいまこう思ってる、お父さんはいまこう思ってる、あの人は、あの人は、だった。
小さい頃は境界線が曖昧で当たり前。お腹にいる時は、お母さんとへその緒でつながってて、母子一体だったんだから。
そこから、泣いたらそのままお母さんは同じことを感じてるはずだ、と思って、この気持ち悪さわかるでしょ‼︎なんとかして‼︎ってやらなきゃ赤ちゃんは生きていけないんだから。
だんだん、相手は私と同じことを感じているのではないんだ、って理解してくる。
私は私、人は人、って、それぞれの尊厳があるんだ、別々の人間なんだってわかってくる。
だけどその時に、母親自身が子どもと境界線が引けてないと、子どもの気持ちがわからない。自分と同じことを自分の子どもも思ってるはずだ、と思い込む。
父親自身が子どもと境界線が引けてないと、なんでそんなこと思うんだ、お前が感じることは間違ってる、そんなこと考えちゃダメだ、と教え込まれる。
ここで正常に育ってれば、反抗する。私は私なんだー‼︎抑えつけんなー‼︎って全力で表現する。
それができないと、母子分離、父子分離ができないまま、親は子供を自分の延長線だと思い込む。
ウチは、親子分離が、遅かった。
だから今、一生懸命、私が私の尊厳を取り戻そうとしてる。私は一人の人間で、私は誰とも同じじゃないから。
やっと今、私が私を大事にできる。自分であっていいんだ、私は私でいいんだ、って思える。
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