休養して、過去に比べれば格段に良くなった、うつ病。
ひどい時は、一日中自殺のことばかり考えている日々が、4ヶ月続いた。
車を運転したら、どこで猛スピードで電柱にぶつかろうかなぁとか、歩いてる時は、いつ道路に飛び出そうかなとか、高速で助手席に乗ってたら、いつドアを開けて転がり落ちようかなとか。
そんなことばっかり考えてた。まさに心は地獄だったし、いつ死んでもおかしくなかったなと思う。
だけど抑止力は働いてた。仏教では、死後の解決をしなければ、今生より死後は何百倍も苦しい世界に行くと言われる。死んだらどうなるかわからないから、怖い。死ねない。
昔の人が、病気で苦しんだり、親族が亡くなったりすると、出家した理由もわかる。
死んで苦しみを解決するより、生きて苦しみを解決できるなら、誰だってそうしたいから。
どうしても生きて苦しみを解決する道を見出せなかった時、人は死を選ぶのだと思う。
今は格段に良くなって、死を考えるのは1,2ヶ月に一度あるくらい。普段は落ち込むことはあっても、認知療法のおかげで重いうつに悩まされることもなくなった。
ただ、揺り戻しがかなりつらい。
治りかけが一番自殺率が高いというのも、自分の身をもって感じてる。
ほとんど元気でいるのに、ある時突然ガクンと落ちる。どうしようもなくむなしくて、苦しくて、イライラして、生きていても仕方ない気がしてくる。
あんなに元気だったのになんでって、自分でも思う。だから余計に苦しい。
うつ病になっていく時は、右肩下がりにどんどん落ちていくけれど、治る時は、右肩上がりにはいかない。波打つように、良くなっては悪くなり、また良くなっては悪くなり。繰り返すうちに気がついたら良くなってる。
自分では、あまり良くなってる実感がないまま、いつの間にか、昔はもっとつらかったな、そういえば今はだいぶラクになってるか。そんな感じ。
周りの人が、「だいぶ良くなってきたね、だって◯◯ができるようになったじゃん」って言ってくれると、あー本当だ!ってなる。
ただ「良くなってきたね」だけ言われると、この人は私の何にも分かってない!こんなにつらいのに!ってなる。
一言あるかないかで受け取り方が真逆になっちゃう。
つらい時期だから、生きてる方が不思議。いつ死んでてもおかしくなかった。支えてくれた人や、抑止力になった仏教に、本当に感謝してる。
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