何もかもが不十分
先日の参議院で国民投票法案(通称)が可決されました。この法律はいろんな面で不十分なところだらけで到底承服できかねる法律です。
まず第1に、日本国憲法96条第1項において憲法の改正について書かれているのですが国会議員の2/3以上の賛成と国民投票の過半数以上の賛成が必要ということが定められているのに、今回の法律では
『有効投票数(賛成と反対を足した数)のなかで賛成が過半数を超えた場合』
が改正の条件と定めています。憲法で投票総数の過半数と定めているのに、勝手に無効票を除外した有効投票数とねじ曲げハードルを下げているということが問題視されていないこと。このロジックで10%以上ハードルがさがります。(人の意見は常に白か黒かでは決まりません)
第2に『国民投票法案』であるのに肝心の国民がほとんど関心が無いということです。何が問題かというと関心が無い=投票率が低いとなり、最低投票率が定められていないため『国民投票』なのに実質の賛成が2500万票程度(全国民の約1/5の数)の賛成でも憲法が改正(おそらく改悪)される可能性が高いということです。この程度の票数だと、特定の団体の組織票で改悪が通ってしまう事も容易です。
第3に『国民投票』によって憲法を改正することの重要さをキチンと教育していないことです。1億人を超える有権者のうち一体どのぐらいが事の重要性に気づいているのか?それをきちんと教育できているのか?疑問でしかありません。
矛盾点はもっとありますが、書くのも見るのも疲れるのでこんな所で良いでしょう。
私自身は必ずしも憲法を変えるということにアレルギーがあるわけではありません。ただ現在のモラルが下がりきった議員連中が出してくる改正案が現行憲法を凌駕するようなシロモノである訳がないことを確信していますので、どうしても『白か黒か決めろ』というのなら反対します。
