大チル

↓本編







突然だけど、私、名無しの大妖精は一人の氷精について語らせて貰いたい。


私が突然こんな事を言い出すのには理由があるけれど、今は置いておく。

氷精、まぁ厳密に言えばチルノちゃんの事は、皆が知ってる事だ。


意地っ張りで無鉄砲で負けず嫌いで熱血家で頭が弱い。

それがチルノちゃん。


人見知りしない性格からか、人脈も意外に広く、様々な分野の人が彼女を知っている。

外の世界では⑨とかバカの代名詞と言われてるらしいけれど、妖精にしては頭が良い方だ。


閑話休題。


まぁ、グダグダと話して来たけれど、何が言いたいかと言えば。


私……。

私はチルノちゃんが……。




「どうしたの?大ちゃん」

「あぁ。うん。何でもないよ」


私を覗き込むチルノちゃんに無難な返答を返す。

この返事が本心かと聞かれれば、嘘になる。


嘘の返答に嘘の気持ち。

それが今の大妖精に置ける構築式。

なんだか哲学的ですね。


半分ぐらい意味わかりませんけど…。

「そうは言っても大ちゃん。浮かない顔してるんだよ?」


「私の素の表情が浮かない顔って意味なのかな……」

こんな返事もただの嘘だ。


実際の私は最高に浮かない顔をして居るだろう。

しかしチルノちゃんには私の言葉が真っ直ぐ届く。


だから大妖精を構築する嘘が成立するのだけど。

「大ちゃんがそう言うならもう聞かないけど、無理はしないでね。何たってアタイの友達なんだから!!」


「うん。無理はしないよ」

本当かなぁ?と首を傾げるチルノちゃん。


私は薄い笑い方でごまかす事しか出来ない。

本当の、本心をチルノちゃん本人に伝える事は叶わないのだから。


息をする様に嘘をつき、嘘を嘘で塗り固める。

それは今の私の状態を言い表す。



「お前はなんでこう、暗いと言うか重い話にすんだよ」




To Be Continue……