最終回かと思ったか?
残念!まだ続くんだよ!!


↓本編





満月でもないのに角を生やした慧音は、突っ走っていた。

え?なんでかって?


そんなん知らんがな。

「~~~!!」


声にならない怪音波を撒き散らす慧音。

何がしたいんだお前。


「待ってくれ!慧音!!」

「霖之助!?」


シュポっと角と尻尾が引っ込み、慧音も走るのを止める。

息を切らしながら後ろから霖之助が追って来た。


風がサァ……、と吹き抜けて行く。

「霖之助……」


「やっと追いついた……。慧音って随分早いんだなぁ…」

息を整えながら霖之助は慧音に近付いて行く。


慧音は言葉を発する事が出来ずにもじもじするだけ。

「慧音。君に言いたい事があるんだ」


「…………」

長かったストーリーは徐々に完成へと近付いていく。


再び二人の間に甘酸っぱい空気が流れ始めた。

「僕は……」


「……っ」

「君の事、そんなに気にした事はないんだ」


空気が凍った。

その冷たさはチルノも真っ青なぐらい、強烈に冷たい。


「君は店によく顔を出すよね。しかもお昼とか色々持って来るし。君は僕のお母さんかって話だよ」


「…………」

ピキッと慧音の額に血管が浮かぶ。


「頑固者で乱暴。僕に対して遠慮はしないし、お弁当の量は食べ切れない程」


「…………」

グッと力を溜める慧音。


カウントダウンが聞こえそうな勢いだ。

「だけど僕は慧音の事が好きだ。今言った事、全部含めて君が好きなんだ」


「え……」

エンダァァアアアア!!

イヤァァアアア!!


by ホイットニー・ヒューストン


「僕は君がいる生活が日常になってしまった。だからあんまり考えた事はないんだ。だっていつでも近くに居てくれるからね」


「えと……、あの………」

顔が真っ赤な慧音の顎に手を添え、クイッと持ち上げる霖之助。


「君は僕の事、嫌いかな?」

「そんな事ない!!私だって……好きだ」


再びエンダァァアアアア!!

あまあまの空間が広がる中、物語は中途半端な位置で切れてしまうのだった。






次回、最終回!!

To Be Continue……