前回に引き続き慧音先生はいません。

朱鷺子初登場時の時系列だと思って貰えば良いんじゃないかなぁ…。


ナズと霖之助、合わせてナズー霖、なんつって。

↓本編。







所変わらず、無縁塚掘っ建て小屋にて。

「何か言う事はないかい。お兄さん」


「僕は何故縛られているのか、是非とも教えてくれないか?」

半裸(ほぼ全裸)のナズーリンと椅子に縛り付けられた霖之助。

霖之助の目も気にせず着替えを続けるナズに、霖之助が問う。


「と言うかなんで君がここに居る。君は確か里に出来た寺の一員だったろう?」

「それは違うぞお兄さん。私の上司は毘沙門天で、命蓮寺に居るのは毘沙門天代理。私は監視役さ」


大方着替え終わったナズが小さく笑う。

「質問は確か何故私がここに居るか、だったけど。そりゃ簡単。宝探しさ。あ、パンツ穿き忘れた」


「宝探し?ここに集まるのは外の世界の物。到底宝とは呼べないと思うよ?」


パンツに毛ほども興味を示さない霖之助。

こいつは本当に性別 男で合ってるのか?


「ぬぎぬぎ……。別に私が使う訳じゃない。河童に外の道具を持って行くと買ってくれるのさ」

「技術者にとってはガラクタも宝って事か。なるほど、よくわかった」


見せ付ける様にパンツを穿くナズをガンスルーして、霖之助が納得する。

因みにパンツの柄はしっかりネズミだ。


「……お兄さん。もう帰って良いや」

「おや。帰してくれるのかい?」


ナズは呆れた口調で霖之助を小屋から追い出す。

「……あんた弄っても面白くないし」


「ん。それは済まないな」

最後の最後まで面白くない男である。


「二度とくんなよ!でも…また迷ったなら……良いぞ」


「僕、無縁塚じゃ迷わないんだが」


「さっさと消えろニブチンがぁぁああ!!」


つくづくフラグをバキバキに折る野郎であった。

そして無縁塚ではネズミ妖怪が自分のセクシーさを上げる修業を始めたそうな……。







慧音と霖之助 番外編
     終