朱鷺子とライバルになった慧音。

そんな事は知らない霖之助は、慧音に一つの質問をする。


↓本編






「慧音。君、この前ここに来たかい?」

「えっ?」


いつもの様にお弁当を持ってやってきた慧音に、霖之助が尋ねる。

だが慧音は振り向いた格好のまま動きを止めた。


何故かと言えば…。

(いやァァアアアア!!いやァァアアアア!!!)


脳内は大パニックである。

いじられないはずないとは思っていたが、まさか来たと同時だとは!


しかし私がいた痕跡を残して行った訳じゃない。

ここは嘘で切り抜けて……。


「君の帽子が店内に転がっていたんだけど」

「Oh……」


いきなり詰みに持って行かれた将棋状態の私。

どうしよう、反論出来ない。


「ついでに僕の服が一枚消えてたんだが」

「(´・ω・`)」


遂に発音出来ない顔文字を言葉にする慧音。

どう言ったんだこれ。


「まさかとは思うけど……。僕の居ない間に店内に忍び込み、服を持って逃走した……とかないよね?」

「ソンナコトアリエナイヨ」


霖之助は小さく笑って慧音の近くに歩いて来る。

「君はいつも嘘が下手だね。そこがかわいい所でもあるけど」


「かわっ!?」

いつにも増してイケメンオーラを放出している霖之助。


凄く……カッコイイです。

「こんな悪戯をして……。悪い子猫ちゃんにはお仕置きしなきゃね」


クイッと慧音の顎を持ち上げる霖之助。

このシチュエーションはまさか……。


霖之助は慧音の唇に自分の唇を重ねようとして…。





パチッと慧音は目を開けた。

「…………」


窓から差し込む朝日が眩しい。

フッと笑った慧音が叫ぶ。


「夢オチかよぉぉおお!!」






To Be Continue…