変態と無邪気な妖怪が出会う時、何かが起こる……のかなぁ?

↓本編






「お姉さん……誰だ!?」


「…………」

朱鷺子が慧音に声を掛けるが、慧音の反応は無い。


なぜなら、彼女の思考は1万倍に加速されているから。

(私がここで取るべき行動は、①逃げる、②言い訳、③襲うの三択……)


慧音は迷う事なく行動に移す。

「③じゃァァアア!!」


「ギャー!?お姉さんが壊れたー!?」

朱鷺子は危険を感じて逃げ出すが、覚醒した変態は誰も止められない!


「はい♪捕まえたぁ~」

「ふべっ!?」


扉から出ようとした朱鷺子を慧音が抱きしめる。

いつの間に前に回り込んだんだお前は。


「お話しようよ☆おは、お話しようよ☆」

「う……うぅ……」


慧音が暴走し過ぎてマ〇ド〇ルドの教祖化し、朱鷺子は恐怖で声を出せない。


「ふぇ……怖いよぉ……。助けて…店主……」

遂に泣き出す朱鷺子。


そこで慧音の母性本能&教師の本能が、慧音を現実に引き戻す。


「あわわ、済まない!驚かせてしまったな……」

とりあえず泣いている朱鷺子を抱え、香霖堂から脱出。


ちなみに自分の服も回収済み。

そのまま慧音は自分の家に向かって消えた。





「おや……。店の扉が開いてる?」

霖之助が店の入り口に帰って来る。


その両手には無縁塚で集めてきた見知らぬ道具が抱えられている。

「で、なんで僕の洋服箪笥が開いていて……」


店内に入った霖之助がある物を拾い上げる。

独特な形をしたそれは、誰かの頭に乗っかっていたはずの物。


「慧音の帽子が落ちているんだろうなぁ……」


慧音の帽子を頭に乗せて霖之助は呟いた。






慧音と霖之助 Ⅶに続く…