注意:このシリーズには2828要素や慧音が可愛い等の成分が含まr(ry


↓本編






「けーねせんせー。さようなら~!」

「あぁ。宿題をちゃんとやって来るんだぞー」


子供達が元気に挨拶し、帰って行く。

それを慧音は優しい笑みで送って行く。


「良い笑顔だね。君も女性だから母性本能が疼くのかもしれないが」

「……お前は女性に対する言葉使いを一から勉強してこい」


人間の里、寺子屋の入り口に上白沢 慧音と森近 霖之助が立っている。

「僕は君に頼まれていた教材を届けに来ただけだ。それと僕は口調を変える気なんてないよ」


「はいはい……。ったく口だけ達者なんだから」

霖之助が持っている荷物を寺子屋の中へ運ぶ。


慧音もその手伝い。

「昔は半人半妖が人間と一緒に住むなんて考えられなかったが、今じゃ寺子屋の先生だってやれる」


霖之助が荷物を運びながらそんな事を口に出した。

「どうした?いきなりそんな話をし始めて」


慧音が尋ねるが霖之助は答える様子がない。

盛大な独り言なのか?

「血や出生が重要視されなくなって、君も住みやすくなったんだろう?」

「まぁ……。里にも妖怪が遊びに来るくらいだしな」


「婚約者でも作ったらどうだい?」


ビキッ!!と空気が割れる音がした。

「僕達はいくら人間より寿命が長いとは言え、やっぱり死ぬ時は死ぬ訳だし。君も子供の一人や二人育てるのもありだろう」


「…………」

イライラする慧音に気付く事なく、霖之助は運搬作業を終える。


「それじゃあ僕は店に戻るから。また注文よろしく」


ピシャリと閉まった戸。

立ち尽くす慧音。


ワナワナ震え、やがて止まる。


「バカァーー!!」

恋する乙女みたい声を出して慧音はへたりこむ。


「私が好きなのは…。霖之助だもん…」


慧音の声は誰に届くでもなく霧散する。


夕日は慧音を残して寺子屋を紅く染めていく。






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