小:「おやおや。あんたがこんな所に来るなんて、よっぽど暇なのかい?」


作:「誰も酔狂でこんな場所に来ないさ。それにわたしゃ死んじゃいないしな」


此岸の岸、大鎌を斜に傾けた小町が笑う。

小:「それもそうだねぇ。それじゃ何しに来たんだい?」


作:「ん。今日は春分の日。彼岸の中日だからな」

ほれ、と作者は卒塔婆を象った飴細工を小町に差し出す。


小:「これは……?」

作:「そこの中有の道の屋台で売ってた物さ。人魂型の林檎飴もあったんだが、売ってるのが893みたいなオッサンでな……」


小:「そりゃ893で合ってるよ。あそこで働いてるのは罪人だしね」

飴細工を受け取りながら小町は喋る。


その傍らにどっかり腰掛ける作者。

作:「最近の若い者達には失望させられるね」


小:「あん?どうしたんだい?」

卒塔婆飴をくわえた作者が吐き出す様に言葉を紡ぐ。


作:「彼岸が秋だけじゃないと知らない奴もいれば、墓参りに来なくなる若い者達もいる。そんな話さ」


小:「外の世界では彼岸をそんなに重要視しないのかい?」


作:「んにゃ。秋、つまり彼岸花の咲く頃はだれもかれも墓参りさ。秋分だからかねぇ」

作者はそんな事を言って黙りこんだ。


春にはまだ早い冷たい風が吹く。

作:「んじゃ。私は行く」


小:「おやおや。随分早いじゃないか」

小町はこう言うが、作者は飴を揺らしながら答えた。


作:「彼岸花の咲く頃にまた来てやらぁ」


去っていく作者の背中を小町はじっと見つめる。

小:「その頃は忙しいんだよねぇ。困ったものさ」


?:「へぇ……。忙しいのですか?」

空気がビシッ!!と割れる。


ロボットの如くギギギと振り返った先に居たのは。

小:「四季様!?」


映:「小町……。またサボっているのですか……?」

とてつもないオーラを放つ四季映姫がそこに居た。


映:「しかも飴細工を食べているなんて……。黒ですね……黒。黒黒黒黒クロクロクロ!!!」


小:「四季様の怒りが有頂天だ!?」







小野塚小町の三途の河雑談

To Be Continue……