てゐの出番は失われ、輝夜は皆勤賞をとるだろう。



↓本編。






わかりやすい反応過ぎて逆にツッコミずらい。

「具体的にどんな事をしたんですか?教えて下さい。………怒りませんから」


ウドンゲの顔は笑っているが目がマジだ。

永琳も無言でプレッシャーを掛けている。


輝夜は逃げ場を失い、ついに観念した様に告白する。


「…………キスした」

「「…………あ"?」」


ウドンゲと永琳の顔が般若よろしく、深い皺と醜い感情で歪む。

ぶっちゃけ人に見せられる顔じゃない。


「キスってあのマウストゥーマウスで行う禁断の儀式……!?」

「古風に言えば接吻ですよ師匠!」


結構衝撃が大きかったのか二人とも壊れた。


「…だってシロは一人だったのよ」

輝夜は少し寂しい声色で話を始めた。


「あの子は外の世界でたった一人だったのよ。だけど人と関わりたくて、でも関われなくて……」

そして幻想郷に来た、そう輝夜は続けた。


外の世界から幻想郷にやってくる方法はたった一つ。

忘れられる事。


「シロは外で忘れられてしまった。だけど私なら忘れる事はないから。だから元気を出そうとしたの」


「………姫」

切実な輝夜の言葉に永琳は言葉を失っていた。


人間は自分より下で、どうでもいい存在だと考えていた姫様が、人間を励まそうとしたのだ。


これは小さいが、大きい変化だ。

「まぁ……。いきなりキスはやり過ぎだったわ。凄い恥ずかしいし………」


顔を真っ赤にした輝夜が自分の部屋に戻って行くのを、永琳は笑いながら見ていた。


「変わる物ですね。人も時も」

そんな一言が満月の夜に溶けていった。






To Be Continue…