鉄拳制裁をモットーの生徒会長、聖 白蓮。

不良をお仕置きするとは言ったもので、その実態は処刑と呼ぶに相応しい物であった。


↓本編






「邪魔するならお仕置きですよ?」

猛獣に睨まれた様な殺気が美鈴の身体を包み込む。


「・・・私にお仕置き出来るのは咲夜さんだけです」

白蓮の気迫を押し返す様に美鈴は構える。


「あらあら~。一応言って置きますけどぉ」

仄かな微笑を浮かべる白蓮は小さく言った。


「私、強いですよ?」
美鈴がその声を聞く事は出来なかった。


一秒にも満たない時間で間合いを詰めた白蓮に鳩尾をクリーンヒットされたからだ。

「ゲフッ!?」


「あ~ん。人間じゃないから手加減が難しいですぅ」

いつの間にか同じ位置に戻って居る白蓮が悔しそうに声を出す。


「ゲホッ!!ゴボッ!!」

殴られた方の美鈴は身体をくの字に曲げて吐瀉する。


(昼食べてなくて正確でした・・・。出るのは精々胃液ぐらい・・・)

それにしても、と美鈴は考える。


妖怪の私を軽々と殴り、私の視認速度を上回る踏み込み。

ただ者でない事は確かだ。


「シッ!!」

次に仕掛けたのは美鈴。


地上スレスレを飛ぶ様に駆け、白蓮の脚を狙って蹴りを放つ。

相手が強者であれ弱者であれ、機動力を削るのは常套手段だ。


「あらあら~。結構頭が良いんですねぇ」

ゾクッ!!と美鈴の直感が危険を察知する。


全身の力を使ってのバックダッシュ。

次に聞いたのは派手に響き渡る破壊音。


「勘も良いんですねぇ。うらやましいわぁ」

白蓮は右足を地面から引き抜いた。


(脚狙いの攻撃に宙返りで反撃に出るなんて・・・)

白蓮は脚への攻撃を垂直飛びでかわし、そのまま前転宙返りで踵落としを決めてみせたのだ。


「勝てないなぁ・・・」
小さく呟く美鈴は眼を閉じて、構えを取る。


「まだやるんですかぁ?イジメは良くないですしぃ」

白蓮が失礼な事を言うが、反論は出来ない。


相手の強さは美鈴を遥かに凌駕している。

だから、だからこそ。


「貴方は勝てませんよ。私、負けませんから」

勝つのではなく、負けない。


それが私の目的。

「さぁ・・・。来い!!」






To Be Continue・・・