異変に敏感な巫女は異変を感じていなかった。

困惑する椛を他所に物語は加速するのであった。


↓本編。








射:「・・・・・・」


紫:「あらあら。貴方から私を呼び出すなんて、天狗にも変わり者は居るのね」

射:「呼んで出て来るなら苦労しませんよ。」


博麗神社での情報収集をした日の深夜。

本来なら夜行性の妖怪の椛はすっかり夢の世界に旅立っている。


紫:「それで?私を呼ぶに値する話題を貴方は持って居るのかしら?」

射:「貴方を満足させられるかは別として、少し聞きたい事があります」


満月に照らされる二人を風が撫でる。

紫は無言で扇子で射命丸を指す。


紫:「是非聞かせて頂戴?貴方の疑問を」

挑発とも取れる台詞を射命丸は乗らない。


射:「私が最初に気付いたのは作者が帰って来た直後でした」

紫:「・・・・・・」

射:「あの時の作者は確か『異変解決』の為に帰って来たはずですが、作者が消えてから一度も異変は起きていないはず」


射命丸の説明は続く。

射:「二度目の違和感は博麗神社に作者が行った時です。異変に敏感な博麗の巫女に異変は起きているか?と聞いた所、起きていないと答えました」


紫:「それで?何が言いたいの貴方は?」

紫が向けた視線に射命丸は眼を逸らさない。


射:「作者は異変が起きていると思い、私は異変を知らず、霊夢は異変が起きていないと言い、貴方は異変があると言った」

つまり・・・と射命丸は言葉を切った。


射:「貴方の言葉で作者が異変を信じていると言うのは事実。しかしそれが真実でなかったら?」

紫:「つまり私が嘘をついて作者を連れ戻し、遊ばせていると言いたいのかしら?」

射命丸は答えなかった。

紫:「面白かったわ。貴方の説明が合っているかは別としてね」


意味ありげな含み笑いを浮かべながら紫は隙間に消えて行った。

こうして満月の夜の邂逅は幕を閉じた。






To Be Continue・・・