眠い・・・。


かゆ・・・うまい・・・。

↓本編





「こらぁー!!待ちなさ~い!!」


「待つわけ無いウサ。うっひっひ」

竹林の中に佇む診療所。


八意永琳が医師を勤める『永琳診療所』である。

とは言っても全体的に見れば『永遠亭』の一言で収まってしまうが。


「・・・こんのっ!!」

ウドンゲは前を走るてゐの前に大きく跳躍すると、素早くスペルカードを発動させる。


「狂符『幻視調律(ビショナリチューニング)!!』」


追われる兎、因幡てゐはすかさず鏡を目の前に突き出した。

「うげっ」


ウドンゲの能力は目を見て初めて発動する。


それが鏡の中の自分でも、だ。

「あ・・・」


視界がブレ、意識が遠退き始める。


「こんの・・・てゐめ・・・」

自分のスペルでウドンゲは気を失った。









『貴方、名前は?』


『そうだ。この子の名前はレイセンにしましょう』


『よろしく。レイセン♪』









「・・・・・・」

ムクリ。とウドンゲは身体を起こした。


「・・・・・・」

自分が寝ていたのが布団であった事など気にせずに、ウドンゲは静かに目を閉じた。


自分の記憶を探る為に。








「貴方名前は?」

地上に逃げて来た私に放った最初の一言目がそれだった。


「レイ・・・セン」


八意永琳は顔色を変えずに言った。

「レイセンね。それなら鈴仙が良いんじゃないかしら?」


私は師匠から鈴仙の名を貰った。






「貴方の名前は?」

永琳の元に逃げ込んで間もない頃。


私は蓬莱山 輝夜にであった。