テストを言い訳にサボりました!!

すいませんデシター!!








むん。と胸を張る友紀を眺める。

(変わった所・・・ねぇ)


いきなりそんな事を言われても、解らないのが男である、

くまなく眺める響。


3分後・・・。


「・・・・・・」


「・・・・・・」

静寂が教室を包む。


友紀は俯いたまま教室の扉の前を開けた。

「・・・どうぞ」


「・・・おう」

友紀の前を通り過ぎた。

「・・・バカ」


小声で友紀が喋った。


「・・・ぁ」

気付いた。気付いてしまった。


友紀が何で聞いたのか、今なら解る。

普段から話しして居る俺にしか解らない事。


「なぁ友紀」

「・・・何よ」


顔を上げた友紀は涙を溜めていた。

罪悪感を感じながら、俺は気付いた事を口に出した。

「服、似合ってんじゃん」


「っ!」


どうやら正解のようだった。

友紀の服は夏らしい白いワンピースに、いつも通りの黒ゴシック。


本当に注意深く見ないと解る訳がない。

「・・・・・・バカ」

蚊の鳴くような声を出して友紀は走り去った。


「何だったんだ友紀は・・・」


響は友紀が走り去った方を見てため息を付いた。









何はともあれ俺は教室からの脱出に成功した。

誰も居ない校内を全力で駆ける。


「遅れたっ・・・!」

予定の時間より10分程遅れてしまった。と悔しがる響。

注意力も散漫にコーナー(曲がり角)を全力疾走しようとして。


シュ!

ゴキッ。


物陰からのハイキックを顔面にクリティカルヒットした。

「廊下は走る物か?高村 響」


ハイキックの犯人は担任だった。


最も鼻血を噴いて気絶して居れば解るはずも無いが。


「あんまりやんちゃするなよー」

シガーケースから煙草をくわえ、響の顔にハンカチを被せて、担任は去って行った。









次回更新に続く