凹むわぁ・・・。








村長が避難場所で働いてる頃、健達は村外れの川を目指して居た。

村長がそこに楓が居る。と言って居たからだ。


健は右手の業物を肩に掛けながら、一人考えに耽っていた。

ちなみに業物は村長がくれた物だ。


(ただ元に戻しても意味がない。楓自身が自ら元に戻さないと、また乗っ取られるのがオチだ)


都合が良い事を考えて居るのは解る。

しかしそんな都合いい方法なんて・・・。


「あ」

声を上げて立ち止まった健に釣られてアリスとニーナが止まる。

「良い事思い付いた」


振り返った健の言葉に二人は疑問符を浮かべるのだった。






身体中から青白い光を撒き散らしながら楓は村を目指して居た。


その瞳には純粋な殺意だけが宿っている。


「本格的に化け物だな。音無」

森に響く声に楓の足が止まる。


ギギギッ。と壊れたロボットの様に後ろを向く。

「よぉ。迎えに来たぜ」


そこにはけだるそうな健、心配そうなアリス、無表情のニーナが立っている。

『ほぅ・・・。餌自ら飛び込んで来るとは、有り難い事この上無い!』


周りを振動させる声と共に楓が跳んだ。

狙いは健一人。


「狙い通りだなぁ。不評だったけど」

健がぶつぶつ言いながら日本刀を抜き放つ。


『死ねぇ!!』

人間の限界を超えた速度で打ち出される拳。


健はその攻撃を屈んで避けた。

と同時に切り裂いた。


楓の衣服を。

『・・・は!?』


パサリ。と楓の服が地面に落ちる。

シャツ一枚とその下のブラジャーを残して楓の上半身があらわになった。


『き、きゃあああああ!!』

恥ずかしくなったのか楓が上を隠しながらしゃがみ込む。

「まだまだぁ!男を舐めるなぁアア!!」

更に追撃を(服にのみ)仕掛ける健。


その度、身体を隠す布の面積が減って行く。


居候二人が冷たく見守る中、ついに楓を隠す物はブラジャーとパンツのみとなった。

「・・・ぃ加減にしろ!」


凛とした声と共に青白い光が楓を取り巻いた。

「やっと出たかバ楓」

「・・・」


健の攻撃で楓本人を引きずり出す。

その目標は達成した。


あとは。

「さあ。やろうぜ」


日本刀を投げ捨て、楓に向き直る健。


「・・・・・・」

それに応じる様に構えを取る楓。

楓本人を倒すだけだ。


第二章 終