フラグ回収は間に合うのか・・・っ!?










暗闇の中で俺は膝を抱えて居た。

先程告げられた真実が頭の中をぐるぐる回る。


「・・・」


目の前を広がる闇が気分を右肩下がりにしていく。


『ここでもっと落ち込む事を一つ』

嫌~な予感が背筋を凍らせる。

ギギギ。と壊れたロボットの様に首を少女に向けた。

『私が健に宿っているのは理解出来たでしょう。では魔法である私が存在する為のエネルギーは、何処から来るか』


一旦言葉を切って、ドレスを翻して言い放つ。

『それはつまり。健の寿my・・・』

彼女の言葉は最後まで聞こえなかった。

俺の最速ワンパンが顔面を捕らえたからだ。


まるでボロ雑巾の様に転がりながら、少女が遠ざかって行った。

「ふざけんなよクソ魔法が!!」


大分遠ざかった少女に怒鳴り声を投げる俺。


ピクリとも動かない少女の頭に足を乗っけながら、健が邪悪な顔で語り掛ける。

「誰の許可取って使ってんの?人の大事な寿命をさぁ!
さっさと消えろよ。消えてくれマジで。
いや。頼みます消えて?」


高速で浴びせられる罵詈雑言。

しかしその程度で収まる健ではないのだ。


『考えてみて・・・。私、宿ったら移動出来無いのよ・・・?』

「うぐっ!」

言われて見ればそうである


宿ったからと言って直ぐに死ぬわけでも無いし、身体の傷を消してもくれた。


口調が癪に障るが悪い奴では無いかも知れない。

『そんな事より貴方にお客さんよ』

最後にもう一発殴ろうか考えて居ると、少女が無理矢理俺を元に戻した。









「やぁ」

目の前にうざい位の笑い顔があった。

「何で居んだよ。校長」

そう。目の前に居る男こそ紛れもない。

ドSの雷鳴司その人である。

「僕は告げに来たんだ」

相変わらず笑顔を崩さない司に健は怪訝そうな顔をする。

「君の家族が襲われてる。星川河川敷でね」

「なっ・・・!?」


「しかも相手はアリスを一撃で倒した男だよ」


司の言葉は所々に魔法使いのワードが混じっている。

それが意味するのはつまり。

「お前・・・魔法使いなのか?」

「正確にはだっただよ。担い手君」


そういって俺の机に腰掛けた司が告げる。

「さぁ選べ。君の命と女の子達の命。どちらを取る?」


司は表情を無にして俺に問い掛けた。




次回更新に続く。