ラストです・・・

第三章が書き荒れたので修正しながら書いて来ます・・・。











俺は夢の中に居た。

真っ暗な視界の世界。

「ここは・・・この前の?」


ニーナ事件から目覚める前に見た光景と全く同じ事に言葉を漏らす。


『はじめまして。氷山健』

聞き慣れた癪に障る声が背後から聞こえた。

俺はゆっくりと視界を後ろに向ける。

『やっと会えたわね。健』


そこには真っ赤なドレスを纏った少女が立っていた。

「お前・・・」


黒い長髮がゆらゆら揺れ、少女の身体は時折ノイズの様に歪む。

『改めてはじめまして。私の事は知ってる?』


「・・・」

正直この質問はイラッとした。


何度も話掛けて来たり、身体を乗っ取る奴を解らないはずが無い。

『その顔は知っている顔ね。まぁ担い手なら当然かしら』

「担い手・・・?」


『あぁ。自己紹介が遅れたわね。私『封印の炎』って言うの』

「な・・・んだって?」

『あら?昨日アリスとか言う女の子に聞いてたじゃない』


忘れるはずも無い。


こちらの世界の人間にしか宿らない、アリス達が探している伝説の魔法。


それが俺の中に宿っている?


「ハ・・ハハ」


渇いた笑いが口から零れる。

ありえねぇ。全く持ってありえねぇ。


俺はいきなり過ぎる展開に大きく頭を振った。









健が夢の中で少女に出会って居る頃。
現実時間では既にお昼時を迎えていた。

「お腹減りますね」

「お腹減ったにゃあ・・・」

「お腹減るわね」


氷山家居候(三人)はそれぞれに同じ事を口にしていた。


一家の(一応)大黒柱である健は今だ部屋から出て来ない。

だからと言って起こしていいのか分からず、起こしに行けない三人である。


「あ。そう言えばここらへんに・・・」

ガサガサと戸棚を漁るアリス。
その後ろからニーナと音無が覗き込む。


「あったー!!」

某ゼ〇ダのような効果音と共に掲げられたのは、健の財布。

ニヤァと微笑む三人。

言って置くが出会ったのは昨日である。


こうして三人は水を得た魚の様に、外食へ向かった。










次回更新に続く